歴史を紐解くと、FRB設立は「金融資本のアメリカ乗っ取り」に他ならない
今、トランプ政権がクックFRB理事の解任に動いた件に関して、欧米の経済紙等は「大いなる警告」を発しています。次の記事を取り上げると、一目瞭然です。
金融資本という「座」の利害関係者が中立性を装って、理事職14年という長い年月の間、一度たりとも国民からの選挙を経ずに「金利を左右する重責」を担い、「第三者からの辞任要求を無視、辞めろという圧力にも堂々と抵抗して」、半ば好き勝手に振る舞えるのです。
(中略)だが、こうしたドラマは実は、コップの中の嵐に過ぎない。まず、トランプ氏がパウエル氏に対して持ちうる影響力は極めて限定的だ。
連邦最高裁は、FRB議長の解任には「正当な理由」が必要であると明確にしており、大統領が挙げた「建物改修の予算超過」などはその要件に該当しない。
パウエル氏は2026年5月までの任期を全うする意向を示しており、その後も理事としてとどまる可能性がある。FRBを動かしているのはトランプ氏ではなく、パウエル氏だ。(中略)
(中略)FRBは、08年の金融危機と新型コロナウイルスのパンデミック時に市場を安定させ、最近ではインフレを抑えつつ景気後退を回避するという難しいバランスを見事に成し遂げてきた。
そのような成果は、非難ではなく称賛に値する。こうした実績と独立性を揺るがすには、今のような攻撃の嵐では力不足だ。(ブルムバーグ紙)
私は今月、トランプ米大統領が米連邦準備制度の独立性に及ぼす脅威について、それほど懸念すべきではないとするコラムを書いた。しかし今は、はるかに大きな懸念を抱いている。市場も警戒すべきだ。(中略)
(中略)だが市場はあまりにも楽観的だ。仮にトランプ氏が連邦準備制度支配を実現する可能性がわずかだとしても、その試みによって混乱が生じ、万一成功すればその代償は甚大になる。
金融当局の独立性への脅威は、制御不能なインフレ、長期金利の急騰、ドルの大幅な下落リスクとともに、今後も市場に暗い影を落とし続けるだろう。(ブルムバーグ紙)
ブルムバーグ紙も予防線を張っている
(ニューヨーク連銀の前総裁、ウィリアム・ダドリー氏はブルームバーグ・オピニオンのコラムニストです。このコラムの内容は、必ずしも編集部やブルームバーグ・エル・ピー、オーナーらの意見を反映するものではありません)
トランプ米国大統領と世界金融資本勢力との闘い
FRB設立の基になっている法案は、超短期間に米国議会を通過したとあります。これは、100年以上前の話です。FRB理事は銀行家であり民間人、汚い言葉で云うと『ベニスの商人で描かれている金貸し野郎』です。金融資本という「座」の利害関係者が中立性を装って、理事職14年という長い年月の間、一度たりとも国民からの選挙を経ずに「金利を左右する重責」を担い、「第三者からの辞任要求を無視、辞めろという圧力にも堂々と抵抗して」、半ば好き勝手に振る舞えるのです。
彼奴等は、「金利」を好き勝手に動かす...
FRB理事職を得た「彼ら・彼女ら」は、経済の要である「金利」を好き勝手に講釈を垂れて動かしています。国民から選挙で選ばれた大統領や上院・下院議員は蚊帳の外に放り出され、銀行屋・同族の金融資本が送り込んだ者達が「魑魅魍魎のシステムを作り上げている」のです。これって、日本も然りです...。
この後、アメリカ大統領の宿命が炸裂するのか?
今、これを崩壊させるべく動いているのが、選挙で選ばれた『トランプ米国大統領』です。鼻息高く、金利の決定権を国民側に取り戻すと息巻いています。そりゃ、金融資本に連なる守銭奴たちは、顔色を失って慌てるでしょう。
最後の手段、米国大統領の宿命である「トランプ氏暗殺」「トランプ氏失脚」の文字が点灯し始め、浮かんでは消えています。