2025/08/23(土) 詳細 808,407ドル・118,796,174円 146.951円/$

来月、米国は「利下げを決行」する腹積もり...

 22日のニューヨークの金融市場では、FRB=連邦準備制度理事会のパウエル議長の講演を受けて来月、利下げが行われるという観測が強まったことから、ダウ平均株価は800ドルを超える大幅な値上がりとなっておよそ8か月ぶりに終値としての最高値を更新しました。また、円相場は一時、1ドル=146円台半ばまで値上がりしました。

 FRBのパウエル議長が22日の講演で、労働市場が減速するリスクが高まる場合には利下げを進める可能性を示唆したことで来月、FRBが利下げに踏み切るという観測が強まりました。

 ニューヨーク株式市場では景気の先行きへの期待から買い注文が膨らみ、ダウ平均株価は一時、900ドルを超える値上がりとなりました。
 終値は、前日と比べて846ドル24セント高い、4万5631ドル74セントと、去年12月以来、およそ8か月ぶりに終値としての最高値を更新しました。

 市場関係者は「パウエル議長が利下げに慎重な姿勢を維持するのではないかという警戒感もあっただけに、安心感が広がった」と話しています。
 また、ニューヨーク外国為替市場では、日米の金利差が縮小するとの思惑からドルを売って円を買う動きが急速に進み、円相場は一時、1ドル=146円台半ばまで値上がりしました。講演の前は1ドル=148円台半ばで推移していて、およそ2円、円高ドル安が進みました。(NHK)

米国関税、10年間で米財政赤字4兆ドル削減の可能性...

 超党派の米議会予算局(CBO)は22日、トランプ米大統領の各国・地域への関税引き上げ措置により、向こう10年間で財政赤字が4兆ドル削減される可能性があるとの推計を発表した。

 トランプ大統領の世界的な関税引き上げが続けば、歳入増加により基礎的財政赤字は3.3兆ドル縮小し、今後10年間で米連邦政府の利払いが7000億ドル削減される可能性があるとした。
 ただ、貿易相手国・地域との関税交渉や、国際的な法的問題への対応が進行中のため、現在の最高関税率は維持されない公算が大きい。
それでも、追加の関税収入は、7月に成立した米減税・歳出法案による財政赤字拡大を相殺するのに寄与する可能性がある。

 オックスフォード・エコノミクスによると、米国の8月の関税率は、国・製品別平均で16.7%。6月は15.1%だった。また今会計年度、税関・国境警備局(CBP)が徴収した関税額は260億ドル超に上り、前年の数億ドルを大きく上回っている。
 CBOは、減税法案が向こう10年間で約3兆4000億ドルの財政赤字拡大につながるという推計を公表していた。(ロイター)

 思った程、円高に振れない(戻らない)ぞ!...

 パウエル議長の講演前には、148円半ばで推移していたドル・円相場でした。講演後は2円程の円高に進みましたが、そこが上限(リミット)でした。
 147円近くまで戻して終わりです。まぁ、米国の利下げは既定事実ですから、為替相場は一時的に円高に触れるも、148円前後に落ち着くのでしょう。
 昨日、日本の新聞に「日本在留の海外労働者が本国へ1兆円相当を送金している」との報道がありました。日本企業の米国本土への直接投資も然り...。私ゃ、円売り実需が相当強いと見ています。

2025/08/23(土) 詳細 808,407ドル・118,796,174円 146.951円/$

来月、米国は「利下げを決行」する腹積もり...