米国は、米製AIの育成を最大限に育む! じゃ、日本はどうよ?

 今や米国政府が音頭を取って、AI開発投資を先導しています。

 米オープンAI、アルファベット傘下のグーグル、人工知能(AI)開発を手がける新興企業アンスロピック、米実業家イーロン・マスク氏のAI企業「xAI」が、米国防総省における先進的AI機能の導入拡大を目的とした契約を獲得した。
 同省のデジタル・AI戦略を主導するCDAOが14日、明らかにした。
 各契約の上限額は2億ドル。同省は「こうしたパートナーシップの確立により、国防総省で最先端のAI機能の利用が拡大すると同時に、これら企業が重要な国家安全保障上のニーズを理解し、それに対処する能力が向上する」と指摘した。
 米ホワイトハウスは4月、連邦政府機関に対し、最高人工知能(AI)責任者の任命と、政府によるAIの利用拡大に向けた戦略策定を義務付けたと発表した。

 ホワイトハウスは今後、「行政部門における革新的な米国製AIの利用に対し、不必要な官僚的制限」を課さないと方針を示した。

 ホワイトハウスはまた、「政府によるAIの効率的な導入」を目指すとし、政府機関の間での相互運用性に重点を置くよう求めた。各機関は「米国製AIを最大限に活用」する必要があると強調した。
米国は、米製AIの育成を最大限に育む! じゃ、日本はどうよ?

米国政府、アメとムチを使い分け

 報道に拠ると11日、米グーグルが米政府に提供しているクラウドサービスの契約価格を大幅に引き下げると報じた。トランプ政権は政府の支出削減の目標を掲げており、現在契約をしているサービスの契約価格を抑えるようテクノロジー企業に圧力をかけている。グーグルは今後数週間以内に政府と新たな価格で契約する可能性がある。

 米国籍のリッチ企業は、投資額が半端じゃないです。しかし最早、日本企業は米国企業へ資本参加(資金を出すか)するか、株式を買い込む(株式を買うか)しか打つ手がないのか...? いずれにしても、日本の技術は不要?

トランプ米大統領、米AI拠点構築でGoogleやAnthropicなどの企業が900億ドル以上投資すると発表

 ドナルド・トランプ米大統領は7月15日(現地時間)、ペンシルベニア州をAIの中心地にするため、テクノロジー、エネルギー、金融分野の民間企業から900億ドル(約13兆円)以上の投資を行うと発表した。参加する企業には、Anthropic、Google、Meta、クラウドコンピューティングのCoreWeaveなどのIT企業が含まれる。

 この発表は、ペンシルベニア州選出のデイブ・マコーミック上院議員(共和党)がピッツバーグで開催した「Pennsylvania Energy and Innovation Summit」で行われた。同州は米国の主要なガス生産州だ。

 トランプ氏は「この歴史的な発表と本日なされる新たな約束によって、われわれは米国の労働者が鉄鋼を鍛え、エネルギーを生産し、工場を建設し、この国をかつてない方法で統治する未来を築いている」と語った。

 Anthropicは、中学・高校生向けのサイバーセキュリティ教育プログラムを支援するために3年間で100万ドルを提供し、カーネギーメロン大学のエネルギー研究に100万ドルを提供すると発表した。

 Googleは複数の大規模な投資計画を発表した。まず、ペンシルベニア州を含む地域のデータセンターとAIインフラに2年間で250億ドル以上を投資する。さらに、同州の水力発電施設の近代化に30億ドル以上を投じるほか、米国の労働者と学生向けのAIスキル教育プログラム「AI Works for America」を立ち上げる。

 Metaは、「地域団体と連携し、人材育成に取り組み、ペンシルベニア州における格差を埋めるプログラムを開発する」と発表した。