株価は未踏(最高値)領域へ 米株の調整局面がある? ない?
トランプ大統領が「トランプ流関税賦課」を弄っても、ジリジリと米国の株式相場が上昇するのは、「ウォール街に集う者達がトランプ関税を支持している証拠だと思っている」とのブルムバーグ紙の記事があります。
しかし、ブルムバーグ紙が言いたいことは、『これはトランプ氏の思い違いで、米国株を買い込んでいる者は「トランプ大統領は最終的に、関税方針を撤回する」と見ているからである』と、結論付けています。
株式市場への参加者は、今や二局化している...
① トランプ関税は、反・嫌トランプ派の専門家(アナリスト)たちが云う程に米国社会に悪影響を及ぼさない。よって、今の間に株式を買い進むべきである。賦課する関税率の国別変動はあるが、トランプ氏は関税撤廃など行わない。米国には相当額の関税収入が期待できる。
② いずれ、トランプ関税の撤廃(実行力の乏しい関税率)まで進むので、気にすることなしに株式を買い進むべきである。
大別すると、①ないし②の考えで、米国株式投資に向かっていると思われます。
今、米国株ディフェンシブ銘柄に注目すべき...
米国株投資の初心者ならいざ知らず、中堅であれば「米国株のディフェンシブ銘柄」と云えば、思い浮かべる数株の銘柄が脳裏に浮かぶ筈です。
アナリストやコメンテーターがWebに上げている銘柄は沈思黙考して選択しましょう。今回ぐらい、貴方自身で苦労して取得した「ディフェンシブ銘柄」に命運を託しましょうや...。
私なら有無を言わせず『タバコ銘柄』と宣言します。そして次に、「アマゾン株とアルファベット株」...。深読みするなら、医療保険株の雄で値下がりがキツイ「ユナイテッドヘルス株」、定番の通信銘柄「ベライゾン株」をここに追加して、決まりです。
今のところ、市場の価格動向に大きな懸念は見られず、ビットコインや人工知能(AI)関連株といった投機的な資産が上昇を続けている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は、「誰も」経済や株式バリュエーションを心配していないとリポートで指摘した。
バンテージ・マーケッツのアナリスト、ヘベ・チェン氏は「市場はソフトランディングと関税リスクの円滑な解消という完璧な展開を既に織り込んでいる。これは現実とかなりかけ離れているように思える」という。「調整局面が訪れる可能性は十分ある」と語った。