市場から見放された『ユナイテッド・ヘルス・グループ』
ユナイテッドヘルスが一時17%近く下落しました。米司法省が『メディケア(高齢者向け公的医療保険)事業で不正行為の疑いがある』として捜査していると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが14日報じたことによります。
同社は13日、最高経営責任者(CEO)交代と2025年度収益見通しの撤回を発表しています。同社経営の先行きに対する不透明感が改めて意識され、売りが大きく膨らんでいるのです。
ウォール・ストリート・ジャーナルは情報筋を引用し、司法省が昨夏からユナイテッドヘルスに対してメディケア詐欺の可能性について捜査を行っていると報じました。
ダウ・ジョーンズ工業株価平均から除外される可能性
この捜査はウォール街でより広範な懸念を引き起こしており、水戸証券はユナイテッドヘルスの株価変動と急激な時価総額の損失により、『同社がダウ・ジョーンズ工業株価平均から除外される可能性がある』と警告しています。
「UNH株の最近の価格動向を考えると、わずか1ヶ月で6000億ドルの時価総額から3000億ドル以上を失っており、同社がダウから除外されるリスクがあると考える」と水戸証券のアナリストは指摘しました。
同指数が「高まった変動性」を示す企業や「経済の主要な例としての関連性が低下した」企業を除外する傾向があると指摘しました。
最近の著名な除外例には、インテル(NASDAQ:INTC)、ダウ・インク(NYSE:DOW)、エクソンモービル(NYSE:XOM)、ファイザー(NYSE:PFE)などがあります。司法省の捜査の全容はまだ不明であるものの、この不確実性が財務面と経営面に影響を及ぼす可能性があります。
依然、2026年度の成長を見込んでいるUNH...
法的な懸念にもかかわらず、長期的なポジティブ要因が挙げられています。すなわち、ユナイテッドヘルスは2026年度の収益成長を見込んでおり、コスト改善とメディケア・アドバンテージ料率の強化が、これに寄与するとしていることです。
所感
業界リーダーであり信頼できる企業として、値下がりに併せて「銘柄入れ替え投資」を続けていたのですが、継続的な購入を一旦停止しました。きな臭い感じが消えるまで…。保有は続けます。
業界No1の大企業が、後ろ指を指される『不正行為を疑われてはダメ』です。ドンと構えなくては…。1億9000万人の契約者を有する業界トップのユナイテッドヘルス、ドン底からの回復と上昇への底力を期待しています。

