個人投資家は、米株市場の瓦解を待ち望む...?

 世間では「AIバブル」と叫ばれて久しいです。バブルはいずれにしてもバーンと弾けるので、投下資金を持っている投資家は弾けることを楽しみに待っていればいいんですが、短期に亘る「米株式市場の瓦解」がなかなか現れないものです

個人投資家は、米株市場の瓦解を待ち望む...?

 何故なら、金融市場の崩壊とまで言われた2006年~の『サブプライムのランダム融資ショック』・『リーマン証券企業の倒産ショック』でさえ、米国資本主義が乗り切ったからに他なりません。結果、「株売り」に賭けた者達の屍(しかばね)は至る所に横たわり、さすがの報道も差し控えられました。

資産形成には、「初めの一歩」が必要...

 強気一辺倒で買い進んだ者達は、瞬く間に『生涯資産を数倍へと膨らました』のです。それは、資本主義の自律反発もさることながら、時の政権のなりふり構わない金融緩和(紙幣のバラマキ、金利の引き下げ)政策に拠るものです。借金で首が回らない者まで助けたのです。

 この金融危機以降も、大小を織り交ぜて頻繁に金融・株式ショックが発生しています。ざっくりと挙げるだけでも「新型コロナ・ショック」「トランプ関税・ショック」が挙がります。これらショックは大幅な株価下落を伴いながらも比較的短期間で回復し、更なる株価上昇となる中、「株の売り方を徹底的に痛めつけ」ています。

 この余波は、『インフレ亢進』となって今も自国経済を痛めつけています。米国は「インフレ下であっても利下げを実行」・「関税強化で得た資金を国民へ現金給付」の施策を推し進めています。これらはすべて「あの時のツケ」をジリジリと解消、先送りしたいが為です。

米政権は市場崩壊を許さない

 米国では【政府は株式市場を見捨てない】といった神話が出来つつあります。時の政府は、やれることを全てやって投資家を保護しています。すると、米国有権の個人投資家は、時の政権を信頼して、市場で吹き荒れている大波・小波に見事乗り切ることで、資産形成ができるカラクリを知ってしまったのです。

 チマチマ働いていてもたかが知れています。憧れの富裕層へ最短で辿りつく(金持ちになる)には、【米株の瓦解を待ち望む...】以外に手がないのです。

 大波・中波の荒波がやって来た時、ありったけのマネーを持ち出して・借入して、超優良銘柄の株式を、鍋底に張り付いた株式を、(FRBが株式を引き上げてくれるまで)とにかく買いまくることなのです。

米政権は市場崩壊を許さない

編集後記

 私は既に金融資産1億円超の所有を達成しているので、この大嵐の中、飛び出すことはあり得ません。言い出しっぺで、ほんとズルいですが、人生から転げ落ちる危険性もあるので、【牛歩の如く歩む】ことに留め置きます。昔から、カメは万年の寿命と云いますし...。