「AI脅威論」でソフトウエア株急落...
それでも個人投資家の買い続く...
ウォール街では人工知能(AI)による破壊的な影響への懸念からソフトウエア株が売られているが、個人投資家はこれを買い進めている。
JPモルガン・チェースの集計データによると、ソフトウエアセクターでの個人投資家の取引活動は過去最高水準に近づいている。年初来でS&Pコンポジット1500ソフトウエア・サービス指数が約20%下落しているにも関わらず、個人投資家は買いを強めている。
JPモルガンのストラテジスト、アルン・ジェイン氏は、市場の一部で「亀裂が広がり続ける」中でも、個人投資家は「ソフトウエアを引き続き支えている」と述べた。
先週および年初来ベースで、個人投資家が最も選好した銘柄はマイクロソフトだった。このほか、サービスナウやアップラビンにも個人マネーの関心が集まった。ソフトウエア株への懸念が広がっている
シトリニ・リサーチのリポートがAIによる広範な経済混乱の可能性を指摘したことを受け、23日には「AI脅威論」が再燃した。
- 新たに発表されたAI製品が、セールスフォースやアドビのサービスに取って代わることへの危惧が背景にある。
「われわれの見方では、ソフトウエア株の売りは明らかに行き過ぎており、現時点のバリュエーションは魅力的だ」とフロント・バーネット・アソシエーツのマーシャル・フロント最高投資責任者(CIO)は語る。
- ベストセラー「ブラック・スワン」の著者ナシーム・タレブ氏も、ソフトウエア企業の破綻が相次ぐ可能性について警告した。
大幅安の一方、個人マネーが大量流入
AI不安にも関わらず、「YOLO(You Only Live Once=人生は一度きり)」という合い言葉で知られるようにリスクをいとわない個人投資家たちは、下落局面でもソフトウエア株の買いを続けているようだ。
バンダトラック・リサーチによると、2025年4月以来の大幅安となる5.5%安で26日引けたエヌビディアには、押し目買いを狙う個人投資家の資金が過去最大規模で流入した。
ブロードコムのほか、上場投資信託(ETF)の「iシェアーズ拡大テクノロジー・ソフトウエア・セクターETF(IGV ETF)」や「iシェアーズ・セミコンダクターETF」でも、押し目買いが目立った。押し目買い...
バンダ・リサーチによると、個人投資家はここ数カ月で最大級の買い越し日となる勢いで、取引開始から最初の80分間で個別株に3億3600万ドル(約525億円)を投じた。IGV ETFは2.2%高で取引を終えた。
アナリストらによれば、新たなAI開発の発表がたとえ小規模なものであっても市場は神経質に反応している一方で、個人投資家は割安感を見いだしている可能性がある。
「これまでの下落と、その無差別的な売られ方を踏まえると、割安銘柄を探すには悪くない局面かもしれない」とグリーンウッド・キャピタル・アソシエーツのウォルター・トッド最高投資責任者(CIO)は述べた。
ソフトウエア企業の長期的な見通しは不透明かもしれないが、短期的な値動きに賭ける方が容易だとトッド氏は指摘する。
これらの銘柄は数週間、実際には数カ月にわたり積極的に売られてきた」と述べ、「少なくとも短期的な反発は十分に想定できる」と付け加えた。(ブルームバーグ)
編集後記
私が思うに、個人投資家が守銭奴的な行為に走り過ぎているとは思っていません。一般投資家の目線として、この度の「ソフトウエア株への売りは、確実にやり過ぎ」で、「買うには美味しい株価」であることは、もはや間違いありません。
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