WTI原油先物相場(NY市場)が大幅続伸したが...
ニューヨーク原油相場は大幅続伸。トランプ米大統領がベネズエラ包囲を強めており、数週間前のタンカー拿捕に加え、週末にはタンカー1隻に乗船したほか、別の1隻を追跡している。 ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)は先週、先々週と週間ベースでの下げが続いていた。(ブルムバーグ)
米沿岸警備隊、立ち入り検査強化
米沿岸警備隊は20日早朝、カリブ海で原油タンカーを停止させ、立ち入り検査を行った。タンカーは約200万バレルのベネズエラ産原油を積載していた。制裁対象ではないタンカーが米国の標的とされたのは、これが初めて。米軍は21日、これとは別にベネズエラに向かっていたタンカーを追跡している。(ブルムバーグ)
米国、ベネズエラ包囲網も強化
米政府はベネズエラのマドゥロ政権への圧力を強化し、その主要な収入源である原油取引を妨害しようとしている。トランプ政権はベネズエラが違法薬物取引に関与しているとして、外国テロ組織に指定した。ベネズエラはこうした批判を全面的に退け、米国が天然資源を奪おうとしていると主張。ベネズエラは依然として世界最大の原油埋蔵量を抱えているが、その輸出は世界需要の1%も満たしておらず、ほとんどは中国に送られる。(ブルムバーグ)
ロシアの「影の船団」
ロシアの原油についても供給リスクが高まった。ウクライナは地中海を航行していたロシアの「影の船団」に、初めて無人機で攻撃を加えた。その前にはカスピ海にあるルクオイルの施設を攻撃している。
原油価格は地政学的要因に下支えされながらも、年初から約2割水準を切り下げた。需要が伸び悩む中で世界的に生産が増えており、供給超過が価格を押し下げている。ラピダン・エナジー・グループのボブ・マクナリー社長は、ベネズエラ周辺で起きる軍事行動は供給超過の見通しに何ら影響しないと話す。(ブルムバーグ)
しかし、需給は「大幅な供給超過へ...」
「しばらく前から顧客には、原油価格の下落傾向を想定するよう伝えてある。6月から見られるように時折は地政学的なニュースで上振れすることもあるが、需給は大幅な供給超過に向かっているからだ」と述べた。
「しかしそうした地政学的展開は、生産と流通を実質的に混乱させるには至らないだろう。ショートカバーで1-2ドルほど上昇した後は、じりじりと下げる軌道に戻るはずだ」と続けた。(ブルムバーグ)
短期筋は、原油先物を100%ショート(売り)に...
ブリッジトン・リサーチ・グループのデータによると、トレンド追随型の商品投資顧問業者(CTA)は依然としてブレントとWTIの両方を100%ショートにしている。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物2月限は、前営業日比1.35ドル(2.4%)高い1バレル=58.01ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント2月限は2.7%上昇の62.07ドル。(ブルムバーグ)


