GAFAM銘柄、株価上昇とクラウド事業へ爆進...

 ロイターに次の記事が掲載されています。アマゾンが優れているのは論を待ちませんが、アナリスト達や機関投資家が「アマゾンを甘く見ていて、売り推奨の位置に置いていたこと」も株価が急上昇の理由でもあります。

GAFAM銘柄、株価上昇とクラウド事業へ爆進...

GAFAM銘柄、株価上昇とクラウド事業へ爆進...2
 米アマゾン・ドット・コム(AMZN)の株価が31日の取引で約12%急伸した。好調なクラウド部門の業績や強気な売上高見通しを受け、人工知能(AI)開発競争で遅れを取っているという懸念が和らいだ。

 アマゾンが30日夕に発表した第3・四半期決算によると、クラウドコンピューティング部門「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」の売上高は20%増の330億ドルとなった。 
 競合では、グーグルの持ち株会社アルファベット(GOOGL)の「グーグルクラウド」の四半期売上高が34%増の151億6000万ドル。AWSの売上高は金額ベースで、グーグルクラウドの倍以上となった。

マイクロソフト(MSFT)のクラウドサービス「Azure(アジュール)」の売上高は40%増だった。アージェント・キャピタルのポートフォリオマネージャー、ジェド・エラーブロック氏は「AWSがアジュールやグーグルクラウドにシェアを奪われる懸念は確かにある。
 しかし、今やAWSも(AI競争の)列車に乗り、売上高を大きく伸ばしている」と指摘。AWSが勢いづくのは第4・四半期もしくは来年初めになるという投資家の予想に反し、「すでに第3・四半期にそうなった」と述べた。

 アマゾンのアンディ・ジャシー最高経営責任者は30日の決算報告で「AWSは2022年以来のペースで成長している」とし、「AIとコアインフラへの強い需要が続いており、われわれは容量加速に注力してきた」と述べた。

 eToroのマーケット・アナリスト、ファルハン・バダミ氏は「アマゾンは今決算シーズン中、最も好調な業績の一つとなり、成長拡大に向けた実行能力を巡りくすぶっていた懸念を和らげた」と述べた。

 アマゾンの株価は前営業日まで、年初来1.6%の伸びにとどまり、超大型ハイテク株「マグニフィセント・セブン」中、最も悪いパフォーマンスとなっていた。
 しかし31日の急騰を受け、年初来上昇率は約11%となり、アップル(AAPL)とテスラ(TSLA)を抜いた。アップルは年初来約8%上昇している。 決算を受け、証券会社少なくとも23社がアマゾンの目標株価を引き上げた。(ロイター)

編集後記

 日本のAI関連や半導体銘柄の株価上昇は『怪しさ一杯』ですが、ここ本場の米国のBigテック株の株価上昇は本物。暫く、焦点があたり続けるような雰囲気です。