原油先物価格の高騰狂騒劇、第1幕は終幕?

 次の原油先物価格に関する記事は、読売新聞社が配信したものです。記事配信時刻は、2025/06/23 18:34となっています。この時点では、大概の投資家達が「至極真っ当な指摘である」と思っていた筈です。

 米軍によるイラン核施設への攻撃を受け、原油価格高騰への懸念が強まっている。原油輸送の大動脈であるイラン沖のホルムズ海峡封鎖に発展すれば、原油価格は急騰し、世界経済に多大な影響を与える可能性があるからだ。
 日本時間週明け23日のニューヨーク原油先物市場で、代表的な指標となるテキサス産軽質油(WTI)の先物価格は一時、前週末の終値から5%高の1バレル=78ドル台まで上昇した。1月下旬以来、約5か月ぶりの高値となった。(以降中略、読売新聞)
が、しかし、ここにトランプ大統領が割って入ります。次のSNSに関する記事を紹介します。

 トランプ米大統領は23日、中東情勢の緊迫化に原油価格が急騰するおそれがあることが懸念される中、原油価格を抑制するよう呼びかけた。
 トランプ氏は自身のソーシャルメディアへの投稿で「皆よ、原油価格を引き下げてくれ。私は見ているぞ。敵の術中に陥るな」と求めた。
 さらに、米エネルギー省に対し「今すぐ、石油を掘りまくれ(ドリル、ベイビー、ドリル)」と要請した。

原油価格上昇「敵の思うつぼだ」/経済/社会総合/デイリースポーツ online

  1. 東京原油市場 先物価格値上がり 約2か月半ぶりの高水準 | NHK | 原油価格
  2. 原油先物価格 一時1バレル=68ドル台まで下落 | NHK | 原油価格

『噂で買って、事実で売る』

 これが全てではありませんが、先物価格が下がるきっかけとなったことは事実です。投資の世界では『噂で買って、事実で売る』あるいは『噂で売って、事実で買う』行為が、プロの投資価値の間で頻繁に行われます。

足元を掬われるな

 言い換えると、WEB記事の発信が『必ず遅れる』のです。これを信じて投資判断を下すと、足元が掬(すく)われます。今回も、原油先物チャートを眺めれば一目です。上段が1日のチャート推移、下段が1週間のチャート推移です。

原油先物市場、第1幕が終了する

 いわゆる第2幕があるのか否か、やって来るのか来ないのか...。定かではありませんが、投資家達の間では、原油輸送の大動脈であるイラン沖の「ホルムズ海峡封鎖は無い」との認識です。

PBR株の売却、148株で終了か?

 米国株市場でブラジル石油公社であるPBR株の売却を指値で行っていた私は、本日の指値が少し高過ぎて、売りタイミングを逃してしまいました。前週1週間、148株の株式売却が精一杯となったのです。

原油先物価格の高騰狂騒劇、第1幕は終幕?

『噂で買って、事実で売る』

イラン沖のホルムズ海峡

 中東情勢が緊迫化すると必ず出てくる箇所・名称(世界で消費する原油の約20%が通過する供給の大動脈)です。但し、未だ嘗て閉鎖(特定国による海上封鎖)されたことはありません。

イラン沖のホルムズ海峡

イラン沖のホルムズ海峡-2

一応、イランは反撃ポーズを取ったが...

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