株価上昇は騒ぎ過ぎ! 依然、ダウ平均4万ドルに届かず…

 昨日と今日の株高は、一言で申し上げると、米国大統領の少しばかりの改心に拠るものでしょう。彼の発言に、明らかな軌道修正が見られます。

「調子こいた」主役と脇役たち...

 就任後、左右に大きく振れた発言内容や主旨、これらの正誤は別にして、全て手作業の突貫で急ぎ過ぎています。周りがついて行けなくなると、主役は得意がって、ますます過剰な演出になってしまったのが、今のトランプ政権です。

株価上昇は騒ぎ過ぎ! 依然、ダウ平均4万ドルに届かず…

 周囲を顧みる余裕、匍匐前進が必要なことがあるのにも拘らず、『こと急いては仕損じる』の例えを無視すると、そのツケは自分達に跳ね返って来るのです。特に、突拍子もないケンカを売った関税比率の発表などは、政権を奪取して舞い上がり、高揚感に打ち狂った愚策でした。

何事も、転換させるには「相応の時間と労力」がかかる...

 問題は、こうした転換には『相応の時間と労力がかかる』ことです。一方で、鵜の目鷹の目の金融市場は、主に短期的な視点から動くので、そこに無視できないギャップが横たわっています。

依然として、米株はピーク時から10%ダウン...

 株高といっても、ダウ平均株価は最高値(52週高値は45073.63ドル)から、10%超ダウンした4万ドルさえ復帰叶わずに低空飛行を続けているので、何をか言わんやです。他の株価指数も同様ですし…。米国は株価上昇をベースにした社会構造ですから、人々の怨嗟の視線が、トランプ政権に鋭く突き刺さるのです。

依然として、米株はピーク時から10%ダウン...

世界は、トランプ政権の弱点を見つけてしまったようだ...

 このようにしてみると、米国政府の政策評価は、今回のように、米国債券市場や米国株式市場から「資金の引き上げ、売り崩し」を世界の投資家や基金が一斉に行うと、案外脆いことが判明してしまいました。今や米国は、自前の脚で立っているのではなく、他国からの資金流入で立たされていたことが,露わになってしまったのです^^。

世界は、トランプ政権の弱点を見つけてしまったようだ...



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