「バフェット銘柄」を保有する際の留意点...

 あなたが、良いこと尽くめに思えるバフェット氏(バークシャー社)が保有する、①『バフェット銘柄』」を狙って買い出動する時、② 保有済み銘柄が後からバフェット銘柄となった時、次のようなことに注意すべきです。

  1. 新規投資や追加投資が公表された銘柄は、必要以上に株価が上昇する(している)ことがある。
  2. 一部売却や全株売却が公表された銘柄は、必要以上に株価が下降する(している)ことがある。
  3. バフェット氏(バークシャー社)は、決して全ての銘柄において「長期保有者ではなく、必要に応じて超短期及び短期取引を織り交ぜている。
  4. バフェット氏(バークシャー社)は、アンチデリバティブの言動や振る舞いが垣間見られるが、決して排除することはなく適宜織り交ぜている。
 大口投資家は、四半期ごとに保有銘柄の開示が義務付けられています。しかし、バフェット氏(バークシャー社)は当局公認の特例措置で、一カ月遅れの公表となっています。

一部マニアの俗説を紹介すると・・・

 これはあくまで伝聞ですが、「バフェット氏(バークシャー社)が保有した後に売却した銘柄は、株価パフォーマンが芳しくない」との俗説が流布されています。
 例えば、散々貶した「IBM株」、持ち上げて落とした「ベライゾン株」、コロナ禍前までの「エクソンモービル株」等です。

「バフェット銘柄」を保有する際の留意点...

(実例)BYD株、14年間保有して32倍強のリターン...

 投資環境の最悪時期(2008年)に、名もない中国企業(BYD)へ投資をバフェット氏が敢行しています。つまり、『BYDの年次報告書によると、バークシャーは2008年にBYD株2億2500万株を2億3200万ドルで取得。30日時点ではその価値は約75億ドルにまで膨らんでいた。』にある【2008年に同株式を取得(正確には2008年9月)】という箇所です。驚き以外、コメントできません。神憑りです...

あの「リーマンショック」前後の投資としては絶句...

リーマンショックが2008年9月15日に発生していますので、この前後にBYD株の取得交渉がまとまったと思われます。ここで皆さん方にお聞きしますが、今から14年前の2008年、中国のEV大手比亜迪(BYD)の存在をご存じでしたか? EVなどは遊園地内を走る回るシロモノとの認識でした。電池容量の問題でガソリン車と比べようがなかったからです。


バフェット氏の「眼力と胆力」に脱帽・・・

バフェット氏の「眼力と胆力」に脱帽・・・

 BYD株を1株8香港ドルで2億2500万株を取得しています。地の果ての中国の名もない自動車製造会社へ投資するより、サブプライムショックで株価下落している米国企業へ投資した方が「リターン」が確実に見込める筈です。何も、冒険する必要がないのです。
 が、しかし、彼は当時のBYD株を「安値の株価」との判断を下して、最悪期(2008年)であっても堂々と純投資を実行したのでしょう。

美味しい果実は、最悪の環境下で育つ...

  14年間、黙々と辛抱して同社株式を保有し続けたバフェット氏に拍手です。まさに、【美味しい果実は、最悪の環境下で育つ】を自身で体現したのです。マネーが潤沢にあったとしても凡人にはマネできません・・・。

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