グーグル、第1四半期決算好調で700億ドル(10兆円弱)の自社株買い
米グーグルの親会社アルファベットは、米国時間の24日、1-3月(第1四半期)決算を発表しました。すこぶる好調で、売上高と利益がアナリスト予想を上回りました。検索広告事業が引き続き好調でした。但し、これはこれで怨嗟が増して、グーグルを取り巻く情勢がより厳しく(訴訟等)なることでしょう。
発表資料では、売り上げが前年の同時期から12%増えて902億3400万ドル、日本円でおよそ12兆8600億円、最終的な利益は45.9%増えて345億4000万ドル、日本円でおよそ4兆9200億円と莫大でした。この数値は、年間ではなく3カ月決算値です、念のため...。この決算発表を受け、同社の株価は時間外取引で一時5%余り上昇しました。
クラウド事業の収益性が向上
クラウド事業の営業利益は21億8000万ドルでアナリスト予想の19億4000万ドルを上回りましたが、売上高は市場予想にわずかに届きませんでした。しかし、売上高の伸びが鈍化する中でも、クラウド事業の収益性向上が示唆されました。
グーグル・クラウドは、アマゾン・ドットコムとマイクロソフトのクラウドサービスに次ぐ業界3位に位置しています。今やクラウド事業は、アルファベットの最も重要な成長分野の一つとなっています。アナト・アシュケナージ最高財務責任者(CFO)によると、同社は2四半期連続で顧客需要が保有するデータセンター容量を上回りました。
こうした背景から、同社はAI分野への大規模投資を継続し、サーバーとデータセンター関連の支出を増やしています。1-3月期の設備投資は172億ドルと、アナリスト予想の171億ドルをやや上回りました。
検索広告収入は、何と507億ドル...
検索広告収入は507億ドルとなり、アナリスト予想の503億ドルを上回りました。経営陣は決算発表後の投資家向け電話会見で、『検索広告がグーグルの中核であり、保険、小売り、医療、旅行業界が伸びを牽引している』と説明しました。
ユーチューブの売上高は、89億2000万ドル
グーグルの動画ストリーミング事業であるユーチューブの売上高は89億2000万ドルで、市場予想の89億4000万ドルにわずかに届着ませんでした。ユーチューブは広告収入が売上高の大部分を占めますが、『定額制のサブスクリプションサービスは伸びている』と経営陣は、電話会見で明らかにしています。
自社株買いと配当額の増額を実施...
米司法省がグーグル事業の分割訴訟中...

コメント