ユナイテッドヘルス株、株価下落が止まらず...
米国医療保険の最大手であるユナイテッドヘルス・グループ(UNH)は、17日寄り付き前に25年12月期第1四半期(1-3月)の決算を発表しました。① 公表された業績が市場予想を下回ったこと。②25年度通期の業績見通しを下方修正したこと。これら内容が想定外となったことから、同社株価は対前日終値から22%超へ垂直落下しました。
発表された業績
売上高は、有料契約会員からの売上を除いた調整後ベースで前年同期比10%増の1095億7500万ドル、最終損益は64億7400万ドルの黒字(前年同期は12億2100万ドルの赤字)に転換しました。一時的項目を除いた調整後の希薄化後1株当たり利益(EPS)は同4.2%増の7.2ドルと好調でした。
邪険に扱われたユナイテッドヘルス株
しかし、いつもの如く、売上高と同EPSが共に『市場予想(アナリスト予測値)を下回ったこと』で、売り方に売り浴びせ理由が出来たのです。市場シュアNO1の同社株が、これ程邪険に扱われるとは、ホンに驚きです。
25年12月期の通期業績予想を下方修正...
25年12月期の通期業績予想では、調整後EPSを従来予想の29.5-30.0ドルから26.0-26.5ドルへ下方修正しました。①高齢者・障がい者向け医療サービスが急増し、医療コストが増加する傾向にあること。②バイデン米前政権時に実施したメディケア関連予算の削減も利益圧迫要因となっていること。以上が事が想定外となったようです。
予想値を基に、株価が600ドル付近へ上昇していた反動
市場では、「これほどの財務情報ガイダンス(会社予想)の未達や、下方修正は誰も予想していなかった...」と捉えたようです。但し、ユナイテッドヘルス側は、「メディケア関連の逆風は、25年度から26年度にかけて十分に対処可能だ」としています。17日のユナイテッドヘルスの株価は前日比で、一時23.58%安の447.10ドルへと米国らしく急落です。
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