アマゾン株、上場来かつてない程の割安感が出現...

 ブルムバーグに次の記事が掲載されていましたので、全文引用します。

元記事 : アマゾン株、上場来かつてないほどの割安感-ウォール街は強気な見方 - Bloomberg

  • 予想PERが過去10年平均の約半分、ウォルマートやアップルより割安
  • 足元の株安と堅調な収益見通しで妙味高まる、アナリスト達の95%が買い推奨に...

 米アマゾン・ドット・コムが「割安」と評価される珍しい局面を迎えている。バリュエーションは1997年の上場以来ほとんど見られなかった水準に下がった。背景には、最近の株価下落に加え、長期的に利益拡大が続くとの見方がある。市場全般が一段安になっても、アマゾン株の下値余地は限られそうだ。

 プライム・キャピタル・ファイナンシャルのポートフォリオマネジャー、クレイトン・アリソン氏は「現在のアマゾンのバリュエーションを見て、テクノロジー業界や小売り業界との比較で魅力的ではないと言うのは難しい。構造的に複数の追い風が吹いていることを踏まえれば、これは非常に大きな投資チャンスだろう」と語った。

予想株価収益率(PER)が、過去10年平均の半分の水準...

 足元の株安でハイテク株全般でバリュエーションは下がっているが、アマゾンの予想株価収益率(PER)は目立って低い。足元では約27倍と、過去10年平均のおよそ半分の水準だ。しかも、かつてアマゾンよりもPERが低かったウォルマートやコストコといった小売り大手と比べても低水準だ。数年前までアマゾンよりはるかに割安だったアップル株と比べても、現在はディスカウント水準で取引されている。

アマゾン株、上場来かつてない程の割安感が出現...

 アマゾンのバリュエーションが近年低下している背景には、同社が効率性とコスト削減に注力し、収益性を改善させてきたことがある。ただ、足元では市場全般の株売りが影響しているとみられる。

 アマゾン株価は年初来6%下落。直近で7週連続の値下がりと、2022年5月以来の連続安局面にある。年初来ではナスダック100指数をアンダーパフォームしているものの、ブルームバーグの「マグニフィセント・セブン」指数と比べると、やや健闘している。

 ウォール街では、アマゾンの電子商取引(eコマース)およびククラウド部門アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)のファンダメンタルズに対する評価は依然として非常に高い。ブルームバーグが追跡するアナリストの95%超がアマゾン株の「買い」を推奨している。現在の株価水準は平均の目標株価を30%余り下回っている。

 モネス・クレスピ・ハートのアナリスト、ブライアン・ホワイト氏は最近、アマゾンの投資評価を「買い」、目標株価を265ドルで据え置いた。アマゾンの収益は長期的な潜在能力にまだ達していないという。

 その上で「eコマース部門、AWS、デジタルメディア、広告、アレクサ、ロボティクス、人工知能(AI)など、幅広い分野で同社の長期的な成長軌道は魅力的だ」と指摘した。

 アマゾンが最近発表した生成AI搭載の新たな「アレクサ」について、アナリストは今後の成長を下支えするとみている。アマゾンの売上高は今年9.6%増加し、2026年には10.4%の成長ペースに達すると予想されている。これに伴い、純利益の伸びも25年の15%から26年には20%へと加速する見通しだ。

所感

 『割安』と言われても、アマゾン株は200ドルを超える無配当の大型値嵩株です。いずれ配当を出すと思われますが、アマゾンは多岐の分野へ枝分かれしているので、資金需要は限りなく旺盛です。よって、このまま配当金の支払いなしで、『イケイケどんどん突き進む』やも知れません。
 大事なのは「過去の株価に囚われないこと」です。Amazon株が100ドル以下の時代もありましたから、それを知っている方は、200ドル超え株価の今は『高い』と感じることでしょう。この『後ろ髪引かれる』『死んだ子の歳を数える』ことは止めましょう。
 私はAWSの収益率に断然期待しているので、今のAmazon株価は『お買い得感が強い』です( ◠‿◠ )。