日米共に、2025年1月の基準金利は変わらず…。

 パウエルFRB議長と日銀植田総裁が共に、12月に行った記者会見の席上で「2025年1月の基準金利を維持、不変…」との主旨発言がありました。こりゃ、大変です。

 米国に於いては、インフレ率の抑え込みが思った程に「容易ではない事」が明らかになって来たためです。21日は、トランプ新大統領も誕生しますし…。2025年、年2回の利上げ観測となっています。

次の引き上げタイミングが見つからない...

 日本の場合は、12月に0.25%引き上げるべきところ見送りしたので、今や、次に引き上げるタイミングすら見つかりません。「もう、ワンノッチ(1段階)欲しい」が総裁の発言キーワードです。

 唯一、ドル・円が160円台をコンスタントに超えて来ると、周りから「どうするんだ‼︎」との声が溢れ出て、日銀の委員たちは、渋々重い腰を上げるのでしょう。ただ、年末年始の参加者が少ない時期、あっという間に大台を突破する可能性が強いですから、分岐点が上昇するかもしれません。

円安を維持すると、税収が確実に増えるから...

 今のような「円安がベスト」であるのは、財務省にとってドル高・円安が続くと「円ベースの企業税収等が増加する」からに他なりません。例えば、

  • 低金利の維持で支払う国債費を抑え込み
  • 日米金利差で円安が続けば税収増
  • 国内物価が上がれば、消費税が増収
  • 人件費が引き上げられれば、源泉徴収税が増加
 国民にとって、こんな懲罰的な増収構造の絵図が、役人・政治家を支配しているのです。物価高で庶民が苦しもうが、彼奴等の知ったことじゃないのです。江戸時代も今も貧乏人は同じです。


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