政府を信じるな! NISAで日本株に投資している方へ…
日本証券業協会によると、証券大手10社(対面とネット)のNISA口座は6月末時点で計1520万口座と前年同時期に比べ3割も増えた。新NISAが始まって以降、日経平均は上昇基調を保ち、7月11日には史上最高値の4万2224円を達成した。約3週間で6300円超(約15%)も値下がりしており、投資初心者ならずとも先行きへの不安が募る。
$$プロからの助言
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「長期の資産形成では相場悪化局面を乗り越え、運用を続ける覚悟が必要」と指摘する。その上で「老後資金のためにNISAを活用し始めた人なら、日々の相場に気を取られ過ぎる必要はない。数十年先の日経平均は4万円より高いと考え運用を続けてほしい」と助言している。
これを論評すると…
嘗て、日経平均の最高価格更新まで30年以上を費やした平成バブルの実例があるように、摩訶不思議な日本株への投資は「今からでも」見合わせた方が無難です。よしんば、数十年先に超えたとしても貨幣価値が低下しています。
街の声…
株式市場への新規参入を促すために新NISA制度を創設し、「貯蓄から投資へ」というスローガンを掲げたものの、結局は新規の投資家たちを困惑させる結果になっている。政府は利上げを図り為替を円高に誘導、株価下落を招く一方で、投資初心者たちを置き去りにしている。これがまさに異人に媚びを売る自民党のやり方だと感じざるを得ない。
若者たちが資産形成を始める機会を奪い、結果的に投資に対する不信感を植え付けている。株価が乱高下する中で、長期的視点を常に持ち続けることは「言うは易し・行いは難し」である。投資家の受け継いでいるDNAにもよるが、一歩離れた冷静さで克服するしか手がない。
私は日本株の100株単位取引システム(米国株は1株単位)を毛嫌いして、多額の現金が必要となる日本株投資に深入りしないようにしている。何故なら、サラリーマンにとって「株価が下がった時、現金確保の面で腹を据えた追加購入がし難い」からである。証券会社は手数料稼ぎで信用取引を勧めることになる。結局、多数の新規参入者は損失が膨らみ、株式市場から離れて投資とは無縁になる。
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