2024/06/13 取引詳細 89,343,924円
国際エネルギー機関(IEA)は12日、2030年までの石油の需給見通しをまとめた。生産能力が拡大し続けるなか、需要の伸びは鈍化するとみて、30年には石油は大幅な供給過剰に陥ると予測している。
IEAは、世界の石油需要は29年にピークを迎え、30年には日量1億540万バレルとなると予測する。中国やインドなど新興国の需要は拡大するが、電気自動車(EV)や再生可能エネルギー普及の影響で、先進国の需要は1990年代初頭の水準まで落ち込むとみている。
一方、供給は2023年時点の日量1億220万バレルから、30年には日量1億1380万バレルまで増える。増産の多くは北米や南米で、生産調整で価格を下支えしている石油輸出国機構(OPEC)プラスの戦略が機能しなくなる可能性があると指摘している。(読売新聞 ロンドン支局 中西梓)
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[ロンドン 12日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)は12日公表した年次報告で、世界の石油需要が2029年までにピークに達し、30年から減少に転じると予想した。20年代の間は供給能力が需要を上回る見通し。
供給能力は30年までに日量1億1400万バレル(bpd)近くに達し、需要を800万バレル上回ると予想。ビロル事務局長は「最新のデータに基づく本報告の予測では、この10年間で大幅な供給過剰になる。石油会社は自社の事業戦略や計画が、このような変化に対応できるか検証すべきだ」と述べた。
電気自動車(EV)の普及、発電の脱石油化などに伴い、石油需要の伸びは29年までに日量1億0560万バレルで頭打ちとなり、30年には小幅に減少する見込み。IEAは昨年10月に石油需要は30年までにピークに達するとの見通しを示していたが、今回予想時期を前倒しした。
供給能力増加の4分の3は米国などの非石油輸出国機構(OPEC)諸国が占める。「これほどの余剰生産能力は、石油市場、OPEC加盟国およびそれ以外の生産国経済、米シェール産業に重大な影響を及ぼす可能性がある」と指摘した。需要の伸びは主にアジア新興国が支える。特にインドの道路輸送、中国のジェット燃料と石油化学製品がけん引役になる。
24年の需要の伸びは、先進国の消費低迷を理由に10万バレル引き下げ96万バレルとした。25年は100万バレルの増加を見込んだ。これはOPECの予想を大幅に下回る。OPECは11日発表の月報で、24年の需要が225万バレル増、25年は185万バレル増で据え置いた。
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原油を制するものは世界を制するは、もはや「時代錯誤」?
上記報道は、国際エネルギー機関(IEA)が公表したものです。この種の記事内容は信頼性などは『ひとかけら』もありません。何故なら、私の小学校時代、れっきとした社会教科書に「石油はあと30年程で枯渇する可能性が強く、今後の世界需要を賄える量は存在しません。」と記載されていたからです。
『原油』はその時々の世界事情で、言い換え、書き換えられる、摩訶不思議な代物です。今では、地球の核近くにある「マントルに多量に存在する化石燃料」とも言われ始めています。
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