投資の基本 : 『株式市場を丸ごと買え』

 平成バブル時代は、株式市場の株価指数をベースにした取引システムがなかったのです。理由絵はいろいろとありますが、コンピュータ導入の可否が最大の障害だったのでしょう。

投資の基本 : 『株式市場を丸ごと買え』

日本株の目線は、証券会社の利益にある

 リアルタイムで『日経平均株価指数』を買う・売るといったことができず、米国から導入された6ヶ月先の『日経平均の先物株価指数』の売買が、唯一可能なシステムでした。
 例えば、現物の日経平均株価をひき上げたい場合、ベースとなる225社の株式売買伝票をそれぞれ作成する必要があり、コンピュータ導入以前の日本市場では、伝票一枚で済む『先物指数』を代用していたのです。

大口投資家(企業特金)が全滅する...

 当時、プロでさえ株価の先物システムを熟知しておらず、単一の現物売買の如く『先物指数』をひたすら売り買いして、外資証券に現物株価との差金決済(裁定取引)でコテンパンに打ちのめされたことが、平成株式バブル崩壊の一因であったのは、今や語り草です。

新規資金が入り込めば、株価は上がる

 何故、株価が上昇するのか?簡単に申し上げると、新規資金が市場へ入って来るからです。経済データ等は「後付け理論」なのです。市場から資金が引き上げられると、市場全体(平均株価)の株価が下がります。
 市場運営者(証券会社等)が、マネーを貸して(信用取引)でも株式市場への参加を投資家へ促しているのは「このため」です。

個別銘柄ではなく、市場連動型を推奨するワケ

 コンピュータ導入で瞬時に対応、紙ベースのデータ保管を撤廃するなど、昭和から平成、平成から令和へと進んできています。個別銘柄への投資は「邪な奴等の思惑が入り混じっている」ので、脇役として考えています。
 素人である個人投資家を株式市場へ誘い込む方策として、米国株なら「S&P500種」、日本株なら「日経平均225種」を勧めることが定番となりました。更に、非課税のNISA枠を用いて「毎月積み立てを推奨」するのですから...。
 暴落時こそ、買い進めてじっと我慢して持ち続けると「実がなる」としています。脇役の日本株を推奨するのですから、驚き桃の木山椒の木です。
 ここまで「ワケ」を説明し尽くしました。まとめると、貴方の資金を株式市場へ留め置きたいがためです。

個別銘柄ではなく、市場連動型を推奨するワケ

通貨を毀損させて、株式を推奨する奴等...

 更に突っ込んで申し上げると、タンス預金をしていると「通貨が減価」するように仕向けます。最大の手段は【インフレ亢進】です。
 かみ砕いて申し上げると「物価を引き上げること」なのです。昨年100円で買えた商品を1年後の今年は200円で販売されていたとしたなら、物価が2倍に高騰しているとなります。
 流通経路の途中で、それぞれの業者が利益を上乗せするから(それでも売れるから)販売価格が上がるのです。零細者は言い値で購入するしか手がありません。これが世の中です...。

勝ち組に投資するのが株式投資

 株式投資は、利益を上乗せする業者側に立つことを意味します。つまり、株式を買う・保有するとは、これら儲ける業者へ運営資金を提供する(株式を購入)ことに他なりません。
 勝ち組の株式を購入するのが原則です。しかし、先々の事は誰にもわからないです。よって、市場全体へ薄く・広く投資する(株式を細分化して保有)システムが考案されました。

安心感を醸し出すこと...

 即ち、市場価値に連動した株式指数をリアルタイムで算出して、これを基にした投資商品を販売したのです。更に、少額・少量から売買可能にしたので、「皆がやっている投資」となり、購入者に安心感が生まれています。何が安心なのかよく分かりませんが、この安心感を醸し出すことは投資にはとても大事なことです。

勝ち組に投資するのが株式投資

編集後記

 私がサラリーマンとして働き始めた昭和末のバブル期手前...。生命保険会社、銀行、証券会社のセールスマン・レディが昼間のオフィスに「アメ」「ティッシュ」「カレンダー」等のグッズを配って歩くのが一般的でした。その中でも、大和証券のセールスレディが「日経平均の財形貯蓄なるもの」を勧めて来たことに驚いた次第です。

時代の変遷、何もかも変わる...

 何故なら、当時の財形貯蓄とは「マイホーム購入の頭金づくり」であって、返済可能な実績を積み上げるた為、軽はずみな失敗は許されないからです。これを株式投資で行う発想に驚いたのです。日経平均はピーク時の37000円台から8000円台へ暴落しているので、万が一、加入していたら何をか言わんやです(笑)。
 当時、民間住宅ローンは20年で6.5%ぐらいでした(1年定期預金の利息が5.5%)。20年借りれば倍額の最終支払いと云われたものです。時代が変われば、何もかも変わります...。