アリババの純利益急減、AI事業の罠へ...

 中国の電子商取引大手、アリババグループが19日発表した昨年10-12月(第3四半期)決算は、「利益が急減し、売上高はほぼ横ばい」にとどまった。コストのかさむ人工知能(AI)事業からの収益確保を急ぐ必要性が改めて浮き彫りになった。

アリババの純利益急減、AI事業の罠へ...

四半期決算の詳細

 10-12月の売上高は前年同期比2%増の2848億元(約6兆5700億円)。市場の予想平均にわずかに届かなかった。純利益は67%減。
 商取引分野での競争激化で、販促費の大幅な支出が響いた。
 今回の決算は、広範に展開するAI事業からの収益創出を狙った大規模な事業再編をアリババが進めている理由を示している。

 同社は今週、企業向けに「悟空」と呼ばれるエージェント型AIサービスを投入したほか、クラウドコンピューティングおよびストレージサービスの価格を最大34%引き上げた。

 国内での競争激化に直面する電子商取引事業の損失を補うためにも、拡大するAIポートフォリオの収益化を急いでいる。

アリババとテンセントの設備投資推移...

 杭州に本社を置くアリババは、世界最大級のクラウドサービスプロバイダーで、汎用(はんよう)人工知能(AGI)を巡る中国の開発競争で先行している企業と見なされている。支出の積極さでも際立っており、数年で530億ドル(約8兆4400億円)超のAI投資を行うと表明している。

編集後記

 今回、この四半期決算に現われたアリババの財務指標・傾向は、米国Bigテック企業とまさに同様です。後塵を拝して進んでいる中国版アマゾンのアリババは、目標が前にあるが故に同じ傾向を示し易く、我々個人投資家にとっては理解し易くなっています。
 本家のアマゾン株が210ドル付近で、アリババ株が125ドル程度では、「中国限定のアリババ株は割高である」とするのが正当と判断しますが…。また、BIDU株が連れ安となっています。
 ここまでは、割高に映る中国テック株の意味合いが強く現れています。