【有益な記事】米企業、7-9月期は予想上回る好決算の見通し...

 平均株価指数の最高値更新が続くNY株式市場。これを後押しする記事がガバメントサックスの異名を取る「ゴールドマン・サックス」のストラテジスト(投資戦略のプロフェッショナルを意味する言葉)から、次のように発せられたようです。

 ゴールドマン・サックスのストラテジストらは、堅調な経済と人工知能(AI)分野の明るい見通しを背景に、米企業は当初予想を上回る好決算シーズンを迎えるとの見通しを示した。
  デービッド・コスティン氏率いる同社のチームは、7-9月期について「四半期中の経済データを踏まえると、コンセンサス予想は過度に慎重すぎる」として、いわゆる「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる大型ハイテク株グループも、市場予想を上回る業績を示すと見込んでいる。

  7-9月期の決算発表は、JPモルガン・チェースやシティグループなどの銀行を皮切りに10月中旬に始まる予定だ。

【有益な記事】米企業、7-9月期は予想上回る好決算の見通し...

  ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)がまとめたアナリストの予想によると、S&P500株価指数採用企業の7-9月期の利益は、前年同期比で7.2%増と、過去2年間で最も小幅な伸びとなる見込みだ。売上高の伸びも前期の6.4%から5.9%に鈍化すると予測されている。

  一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを進め、米経済の底堅さへの楽観が広がる中で、S&P500は決算発表シーズンを前に過去最高値を更新している。AIへの期待の高まりも、市場心理を押し上げている。

  コスティン氏は、米国の包括的な関税措置による影響が当初想定より小さいと見て、ここ数カ月でS&P500の年末目標を引き上げたストラテジストの一人だ。同氏は、7-9月期には関税の影響がやや大きくなると予想しているものの、企業は利益率を維持している可能性が高いと述べた。

  モルガン・スタンレーのストラテジスト、マイケル・ウィルソン氏も、米企業の業績見通しについて強気な予測を示している。同氏は6日のリポートで、来年は物価が再び上昇に転じる可能性があり、企業の価格決定力と利益拡大を後押しするとの見通しを示した。

  ウィルソン氏は「2021年以来となるポジティブな営業レバレッジが再び現れる舞台が整った」としている。(ブルームバーグ)

編集後記

 トランプ関税で米国の貿易収支が改善される。しかし、これに伴いインフレが否応なしに侵攻する。市中の物価上昇がなければ「万々歳」になる。私なんぞは、彼のゴールドマンサックスが、少なくとも「7月-9月はトランプ関税の影響がない」と、言い切った記事に思えて仕方がないのだが...。
 そして、「2021年以来となるポジティブな営業レバレッジが再び現れる舞台が整った」とは、『更に株価上昇を後押しする環境が現われるに他ならない』に等しい?...。