AIに一段と強気の米国株市場(S&P500種株価指数)...

 22日のNY株式相場は連日続伸...。米半導体大手エヌビディアの大型投資報道(ブルバーグ紙)を受け、人工知能(AI)に対する楽観論が一段と強まった。
 テクノロジー株がけん引する形で、S&P500種株価指数は終値ベースで「今年28回目の最高値更新」となった。なお、S&P500種株価指数が2026年6月までに「6800に達する」とアナリスト連中は予想、強気シナリオでは「7500を付ける」とみられている。
 米半導体大手エヌビディアは、対話型人工知能(AI)のChatGPTを展開する米OpenAIに最大1000億ドル(約14兆7900億円)を投資し、新たなデータセンターやAIインフラの整備を支援する。
 具体的には、エヌビディアの先端AIチップを用いてOpenAIのモデルを訓練・展開するため、同社の10ギガワット(GW)規模のデータセンター構築を後押しする。(ブルバーグ紙)
AIに一段と強気の米国株市場(S&P500種株価指数)...

 ゴールドマンサックスは、 大型ハイテク企業を中心に株式相場が再び最高値を更新している中、投資家は「責任ある強気姿勢を取るべきだ」としている。

投資家、株上昇局面で「責任ある強気姿勢」取るべきだ

 ゴールドマン・サックス・グループのヘッジファンド担当責任者トニー・パスクァリエッロ氏は、大型テック企業を中心に株価が再び最高値を更新している中、投資家は「責任ある強気姿勢」を取るべきだと述べている。
 同氏によると、景気加速局面かつ株価が最高値付近にある中で米連邦準備委員会(FRB)が利下げを行ったケースでは、歴史的に見ても好結果につながっている。パスクァリエッロ氏は顧客向けリポートで、株式の主要トレンドは依然として上向きだとして、「だからこそ、自分が持ちたい銘柄を持つべきだ」と記した。同氏自身はラッセル2000指数よりもナスダック100指数を選好しているという。また、オプション市場を活用して、テールリスクを管理することも勧めた。

 米国株は3週連続で上昇し、9月の季節的な弱さやマクロ経済指標への懸念をよそに堅調さを維持している。バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは先週、過去2年間にわたる大型テック株の上昇はまだ続く余地があり、投資家はさらなる上昇に備えたポジションを取るべきだとした。

 強気ムードによって、先週は複数の世界的株価指数が「買われすぎ」の水準まで押し上げられたが、以下のチャートでは、市場のリスクが最も高い分野の一部でも、力強い上昇が続いていることが示されている。

 パスクァリエッロ氏は、投資家は市場に逆らうべきでも、追いかけるべきでもないとしている。現在の状況は、ポジションが膨らんでいる一方で、テック株の上昇が衰える兆しを見せていない。

 同氏は「ポジショニングの状況や戦術的なリスク・リワードを好んでいるではない。とはいえ、米国の巨大テック株という貨物列車の前に立ちはだかるべきかと問われれば、それも違うと考えている」と述べた。(ゴールドマンサックス、ブルムバーグ紙)
「米国の巨大ハイテク株という貨物列車の前に立ちはだかるべきか」と問われれば、それは違うと考えている...。

投資家、株上昇局面で「責任ある強気姿勢」取るべきだ

編集後記

 昨今、GAFAM企業が示すネットワーク網の設備投資計画(データセンター建築、数兆円)がさすがに尋常ではなく、規模や金額が我々の想定を遥かに超えています。
 それも一社だけではなくて、数社に亘り同様の大規模計画なので、共倒れとならないのか? これらは真の需要なのか…。乗り遅れてはならない、各社の意地と備えではないのか?
 そして、これに踊って煽り、高値へと買い上げている各国株式市場は、差し詰めAIバブルではないのか?
 いつもの如く、目敏い投資家は『自分だけは、最初に降りるから絶対に大丈夫👌』と、鷹を括っていますが…。