余り、考え過ぎないこと(バフェット氏の如く「泰然と構える」)

「株価大暴落が起こる」や「トランプ大統領が自暴自棄に...」

 記事タイトルの見出しは、センセーショナルに紙面を飾り、時には踊るが、その先の展開は誰にも判らない。今回のように、米株が史上最高値にタッチするや否や、下がり始めたことに神経質となり過ぎて、眠れない貴方がいるのではないですか?

余り、考え過ぎないこと(バフェット氏の如く「泰然と構える」)

明日以降、何が起こるか、誰も判らない...。

 株式投資では、市場のベクトルが下がってる中で、心配性が高まって動き過ぎること(売却)を最も慎まなくてはいけない行動とされています。

株価が下がる時は買い場、上がる時は売り場…

 ここで参考になるのは、投資の神様と崇められている「ウォーレン・バフェット」です。
 彼の資産形成は、市場参加者が安値(株価暴落時)で手放した株式を拾って(買い込んで)、売らずに持ち続けて(余り考え過ぎず)、(年数を経て)成し遂げたもの。何十年に亘って、これを続ける彼の行動は素晴らしいの一言ですが…。

彼は市場暴落で肥え太った…

 誰もが忌み嫌う株式暴落が起こらないと、バフェット氏の株式大量買いで株価が高騰してしまい、旨み(安値買い)のメリットがなくなってしまいます。
 詰まるところ、我々の浅はかな行動(考え過ぎること、動き過ぎること)が、彼に莫大な資産を与えたようなものです🪏。
 しかし、彼も利益を確定する時(株式売却)があります。今回、彼の行動をチェックしてみましょう。

バフェット氏投資会社、4〜6月に株式4400億円売り越し

 米著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイは2日、2025年4〜6月期決算を発表した。株式売買は30億600万ドル(約4400億円)の売り越しだった。期中は相互関税後の混乱で相場変動が大きかったが、バークシャーの保有株式圧縮の動きは続いた。
 キャッシュフロー計算書によると株式取得額は39億900万ドルで、株式売却額は69億1500万ドル。売り越しは11四半期連続だった。自社株買いは4四半期連続で見送った。
 投資への待機資金は高止まりが続く。現金同等物に米短期債の保有額をあわせた広義の手元資金は、6月末時点で3440億9100万ドル。3月末比では1%減ったが、24年6月末比では2割以上多い水準だ。(日経新聞)

何故に、株式売却が続くのか...

 バフェット氏は、長期保有の代名詞であった『アップル株も多数売却』しているし、大好きな金融銘柄、つまり米銀株式の大多数をも売却し撤退しています。
 バフェット氏が二階から飛び降りれば、「有無を云わずに従うべき」といった声がありますが、さてさてどうでしょうか?

バフェット氏、超高齢者ゆえに株式投資を一旦リセット?

 バフェット氏は2025年5月の総会で、バークシャーの最高経営責任者(CEO)職を2025年末で退任する意向を示しています。後任にはグレッグ・アベル副会長が就く予定で、バフェット氏は会長職を続ける見込み。なお、バフェット氏は現在94歳で、2025/8/30の誕生日で95歳となります。

原点に回帰...

 バークシャー創業者である彼。失礼ですが、超高齢者ですから、彼が始祖となるバークシャーの株式投資を一旦リセットする意味で『現金化』を急いでいるのか、それとも「米国の行末」を案じて現金化しているのか、全くもって不明です...。
 繰り返しになりますが、 95歳の高齢で、保険会社の待機資金を活用して、彼一代で財を成したのですから...。ここらで、原点に帰る(債券投資)に戻ることもあり、です。

バークシャー、クラフト株で38億ドルの減損

 ウォーレン・バフェット氏率いる米投資・保険会社バークシャー・ハサウェイは4-6月(第2四半期)に、保有するクラフト・ハインツ株に関連して38億ドル(約5600億円)の減損損失を計上したと発表した。クラフト株への投資は近年、同社にとって重荷となっていた。

 バークシャーは2日の当局への提出文書で、クラフト株の簿価を84億ドルに引き下げたと明らかにした。2017年末時点の簿価は170億ドル強だった。同株への投資はバフェット氏(94)にとって珍しい失敗例となっている。同氏は15年のクラフトとハインツの合併で中心的な役割を果たした。
 現在も含み益は出ているものの、合併以来、クラフトの株価は62%下落している。同期間にS&P500株価指数は202%上昇している。バークシャーは6月末時点の公正価値を基にクラフト株の価値を評価した。(中略)

 バークシャーは6月末時点でクラフト株の27.4%を保有している。サンダース氏は今回の減損計上は今後この持ち株比率を引き下げる布石の可能性があると分析。「クラフト株売却の可能性に対応しやすくしているのだと思う。
 これはバフェット氏にとって過去数十年で最大の失敗の一つだ。そろそろ手放す時かもしれない」と語った。

 バークシャーの現金保有残高は6月末までの3カ月間で1%減少し、3440億ドルとなった。現金残高が減少するのは3年ぶり。
 4-6月の営業利益は保険引受部門の減益が響き、前年同期比3.8%減の111億6000万ドルとなった。(ブルムバーグ)

推測

 バークシャーを率いるバフェット氏は、価格変動の極みである株式を現金化して、4.5%程の利回りである米国10年物国債に資金を移しているものと推測します。
 バフェット氏が株式を売却して得た資金を低利の普通預金に置いたりは決してしません。必ず運用に回しますので、今の受け皿は「米国債」だと断言します。
 確定利回り商品を選択して、一時代が過ぎるのを待っているのでしょう。
 投資家みんなが熱くなっている時、株価が上限に張り付く時、この付近で保有株式を一旦売却することが、95歳の人生経験者バフェット氏が何にも増して選択した行動なのでは...?

追伸


 著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイは2日発表した第2・四半期決算で、保有する食品大手クラフト・ハインツ株について37億6000万ドルの減損損失を計上した。
  •  約10年にわたる投資が実を結んでいないことを認めた形となった。
  •  第2・四半期の営業利益は4%減の111億6000万ドル。
  •  保険料収入が減少した。ドル安で8億7700万ドルの為替差損を計上した。
  •  純利益は59%減の123億7000万ドル。減損損失の計上や保有する普通株からの利益減少が響いた。
  •  キャッシュ保有額は過去最高に近い3441億ドル。11四半期連続で株式を売り越した。
  •  自社株買いは2024年5月以降行っていない。
  •  バークシャーはクラフト・ハインツ株27.4%を保有。
  •  同社は関税や経済成長を巡る不確実性を背景に市場のバリュエーションに引き続き慎重な姿勢を示した。
 クラフト・ハインツは業績が低迷しており、事業分割を含む戦略的な選択肢を検討すると発表している。
 バークシャーはクラフト・ハインツ株を市場価格を上回る水準で評価していたが、経済などの先行き不透明感や長期保有を計画していることを踏まえ、市場価格との乖離が「一時的ではない」と判断した。
 バフェット氏は最高経営責任者(CEO)職を今年末に退任する意向を表明している。後任はグレッグ・アベル副会長。バフェット氏は引き続き会長を務める。(ロイター)