アップルの決算、時間外取引で▼3.78%、株価が下落...

 順調に株価が上昇していたアップルですが、NY株式市場終了後に発表された1-3月の四半期決算を受け、アップル株の時間外取引で、終値から▼8.07ドル、率で▼3.78%まで売られて下落、株価205.25ドルで終わっています。

  • 売上高:$95.36B (市場予想:$94.22B)
  • EPS:$1.65 (市場予想:$1.61)
  • 売上高は、前年同期比5%増の953億5900万ドル(約13兆8千億円)
  • 純利益は、5%増の247億8千万ドルで、増収増益で着地しました。

中国での売上、対トランプ関税との軋轢の懸念が再熱

 主なところとしては、① 中国での売上高が市場予想に届かなかった。② 関税が今四半期のコストを押し上げる見通しを示した。結果、地政学的緊張の影響が顕在化しつつあることを浮き彫りにしたことで、淡い期待感が剥離して一旦株売りとなった様子です。なお、私的には当初の予測どおりで、別段騒ぎ立てる事ではないと思いますが...。

アップル決算発表、時間外取引で▼3.78%、株価が下落...

1-3月期、対中国の売上高は2.3%減の160億ドル

 1-3月期の中国売上高は2.3%減の160億ドル。アナリスト予想は168億3000万ドルでした。  中国売上高が予想を下回ったことは、「かつて成長市場だった中国での事業に不吉な兆候」と捉えられたようです。

 iPhoneのシェアが中国で減少中...

 アップルはスマートフォンで華為技術(ファーウェイ)や小米などの現地ブランドにシェアを奪われており、中国政府は一部の職場で外国製技術の使用を制限する措置を講じています。アップルは中国に生産を依存しているため、トランプ政権が発表した関税措置の影響を特に受け易くなっています。

 次の製造、販売ターゲットはインド?

 アップルは、米政権が当初提案した145%の対中国関税を回避する見込みですが、電子機器に対する新たな関税は依然として迫っています。関税を巡る混乱で同社のサプライチェーンは混乱しかねず、値上げを余儀なくされる可能性があります。なお、同社は既に、米国向けiPhoneの生産を、中国ではなくインドで拡大する方向にあります。

1-3月期、「iPhone」の売上高は468億ドル

 スマートフォン「iPhone」の売上高は468億ドルと、市場予想の459億ドルを上回りました。ただ、前年同期の460億ドルから2%未満の伸びに止まり、2年前の同四半期の513億ドルに比べて減少しています。また、「アップストア」や「アップルTV+(プラス)」を含むサービス部門の売上高は12%増の267億ドルで、市場予想と同水準でした。

1-3月期、「Mac」の売上高は79億5000万ドル

 パソコン「Mac」部門の売上高は79億5000万ドル、市場予想の約78億ドルを上回りました。タブレット「iPad」の売上高は64億ドル、市場予想より好調でした。ウエアラブル端末などを手掛ける部門の売上高は75億2000万ドル。市場予想平均に届きませんでした。

アップル自社株買い枠は、「100億ドルの縮小」...

自社株買い枠は、「100億ドルの縮小」...

 取締役会は今四半期最大1000億ドルの自社株買いを承認しましたが、前年の承認枠である1100億ドルからは100億ドル減少となりました。また、配当は1株あたり26セントに増配(前年比+4%)となりました。

アナリスト達の所感は、『売り推奨』が多いが...

 ジェフリーズは2日、アップル株の投資判断を「アンダーパフォーム」に下方修正、「関税の影響は時間とともに拡大し、利益のさらなる下振れ要因となるだろう」「関税や規制で不安定な環境にある中で、株価は割高な水準にある」とリポートに記しています。しかし、「ファンダメンタルズは損なわれておらず、厳しい関税環境の中でもまずまずの業績とガイダンスを示した」と評価する動きもあります。
  • 主要製品が回復傾向にあり、Q2決算そのものは良好だったこと。
  • トランプ関税で、業績予測が不能な状況は、事業戦略上で大きな障壁であること。
  • 自社株買いは、株価下落に見舞われた時の支えとなる吉兆であること。

[今後の注目ポイント]

  1. トランプ政権による関税動向
  2. 関税によるコスト増のリスク
  3. 中国での販売動向と競合の影響
  4. AI機能の進展
参考記事 : 2025年5月 アップル株 (AAPL )決算 発表まとめ分析 ガイダンスとコール付き|ぶたまる (米国株) 決算 コールカンファレンス 全文が掲載されています。