アルトリア、7─9月期決算の内容は好感できるが...(短観)
4.5~6%の成長を見込む
アルトリア・グループは2026年第3四半期の調整後希薄化EPSが1.38ドル(前年同期比4.8%増)となったと発表し、通期見通しを5.66~5.74ドルに引き上げた。2025年の実績5.42ドルを基準に4.5~6%の成長を見込む。
たばこ出荷減は続く
国内紙巻たばこ出荷量は報告ベースで2.9%減、調整ベースで4%減と、業界全体の推定5%減をわずかに上回る健闘を見せた。一方、口内用たばこは足を引っ張り、調整後OCIは3.7%減の4.43億ドル(約700億円)となった。 無煙たばこの数量減が、on!の出荷増(13.3%増の4,780万缶)を打ち消した。on!の小売シェアは8.3%と前年比0.1ポイント上昇したものの、競争激化で前四半期比0.3ポイント低下した。
投資家への還元策
アルトリアのキャッシュ創出力は、引き続き潤沢な株主還元を支えている。最初の9カ月間で60億ドル(約9,500億円)超を還元した。内訳は配当53億ドル(約8,400億円)、自社株買い7.35億ドル(約1,200億円)だ。増配が続く...
取締役会は57年間で61回目となる増配を宣言し、四半期配当を4.7%増の1株当たり1.11ドル(約180円)とした。年間1桁台半ばの成長目標に沿った形だ。さらに自社株買いプログラムを10億ドル(約1,600億円)拡大し、2027年12月31日まで延長することを承認した。
バランスシートは規律を保ち、9月30日時点の負債対EBITDA比率は1.9倍と、同社の目標である約2倍に見合う水準だ。
バランスシートは規律を保ち、9月30日時点の負債対EBITDA比率は1.9倍と、同社の目標である約2倍に見合う水準だ。
アルトリアの第3四半期決算
アルトリア・グループ(Altria Group)の2026年第3四半期決算は、市場予想を上回る好調な結果となり、通期見通しの上方修正が発表されました。主要な決算数値(2026年第3四半期)
- 純売上高(連結):61億3,200万ドル(前年同期比約1%増)
- 調整後希薄化後EPS(1株当たり利益):1.52ドル(前年同期比4.8%増)
- 調整後営業会社利益(OCI):31億ドル(前年同期比3.9%増)、マージンは64.5%
- 2026年通期EPS見通し:5.66ドル〜5.74ドルへ上方修正(2025年実績5.42ドルから4.5%〜6.0%の増益見込み)
事業別の動向とトピック
- 紙巻たばこ(喫煙製品)部門
・米国内の紙巻たばこ出荷数量は前年同期比2.9%減(調整ベースで4%減)と、業界全体の推計5%減を上回る健闘を見せました。
・プランテーションブランド「マールボロ(Marlboro)」は、「カウボーイ・カット」の投入が功を奏し、プレミアムセグメントでのシェアが60.0%(0.3ポイント上昇)に拡大しました。
・インフレに伴う低価格帯へのシフトにより、ディスカウントブランドの「ベーシック(Basic)」もシェアを伸ばしました。
・プランテーションブランド「マールボロ(Marlboro)」は、「カウボーイ・カット」の投入が功を奏し、プレミアムセグメントでのシェアが60.0%(0.3ポイント上昇)に拡大しました。
・インフレに伴う低価格帯へのシフトにより、ディスカウントブランドの「ベーシック(Basic)」もシェアを伸ばしました。
- 無煙たばこ(口内用ニコチンパウチ等)部門
・ニコチンパウチ「on!」の出荷数量は前年同期比13.3%増の4,780万缶と成長したものの、カテゴリ全体の競争激化により、口内用たばこセグメント全体の調整後OCIは3.7%減の4億4,300万ドルとなりました。
・「on! PLUS(12mg)」の全国展開や新フレーバーの投入を進めています。
・「on! PLUS(12mg)」の全国展開や新フレーバーの投入を進めています。
- 株主還元
・8月に57年間で61回目となる増配(4.7%増の年換算配当額1.44ドル/四半期配当1.11ドル)を実施。
・第3四半期に4億ドル(590万株)の自社株買いを行い、取締役会は自社株買いプログラムの枠を10億ドル拡大(期限を2027年末まで延長)することを承認しました。
・第3四半期に4億ドル(590万株)の自社株買いを行い、取締役会は自社株買いプログラムの枠を10億ドル拡大(期限を2027年末まで延長)することを承認しました。
アルトリア株の株価チャート
10/29の市場開場前に発表がありました。株価チャートは次のとおり、投資家に受け入れられたようです。52週の株価最高値を更新しています。
(参考)BTI株の株価チャート
参考までにライバルのBTI株の株価チャートを掲載します。ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)は、半期決算(1年に2回のみの本格的な決算開示)を採用しているので、2026年第3四半期(7〜9月期)単体の財務決算発表は行いません。 しかし、米国でADRを発行しているので、2026年9月29日に「キャピタル・マーケッツ・デイ(Capital Markets Day)」および最新のトレーディング・アップデート(業績進捗報告)を公表しました。

