マイクロソフト、AI投資28兆円と株価下落の真相...
株価の上昇するには、現株価より「少しぐらい高値でも買いたい投資家」がいるからです。売り買いの交差があって、結果的に株価が上昇するのです。
PER(株価収益率)とPSR(株価売上高倍率)は、企業の株式価値を評価する指標です。
ここ数年単位でみると、PER(株価収益率)とPSR(株価売上高倍率)は、比較的低い方に分類できます。よって、株価評価は「安値」と値踏みしても間違いではないでしょう。
株式を保有していない場合でも、金銭を支払って『空売り(株券を借りて市場で売る)』することが可能なので、高い株価だと判断すれば「空売りで売り崩すこと」ができます。
株式市場はよくできた仕組みを備えていて、明日以降の株価動向を予測・分析する指標が沢山あって、投資家同士の心理戦の一面を強く見せています。
事業遂行は、好調さを維持...
マイクロソフトは、今年に入りNY株式市場で大変苦戦しており、株価は年初来23.6%程下落したうえ、過去52週間の高値からは約31%低い水準で取り引きされています。 こうした株価の下落は同社の事業実績とは対照的で、同社は直近の決算(3カ月程前)で、「底堅いクラウド事業を支えに『記録的な第3四半期決算』を達成した」と発表しています。
マイクロソフト株へ『買い推奨』の傾倒姿勢を強める...
META株(損切売却)からMSFT株(追加購入)へ傾倒姿勢を強めています。真水資金を投下しない取り決めなので、止むを得ずMEA株を売却して資金を確保しています。
共に大事な銘柄ですが、マイクロソフト株の380ドル以下の株価水準は、やっぱり『安値』と判断せざるを得ない状況...。すると、買っちゃいたいですよ...。
マイクロソフト、株価低迷が続く...
マイクロソフトは、今年に入りNY株式市場で大変苦戦しており、株価は年初来23.6%程下落したうえ、過去52週間の高値からは約31%低い水準で取り引きされています。
こうした株価の下落は同社の事業実績とは対照的で、同社は直近の決算(3カ月程前)で、「底堅いクラウド事業を支えに『記録的な第3四半期決算』を達成した」と発表していますが、市場の反応は乏しいです。
PER(株価収益率)とPSR(株価売上高倍率)
マイクロソフト株をPERで見ると、同社株は20.9倍で取引されており、S&P500平均の24.4倍を下回っている。しかしPSRで見ると様相は一変し、8.2倍と市場平均の3.3倍の2倍以上に達している。
この評価のねじれは矛盾ではなく、市場が数字で下した判断そのものだ。投資家はマイクロソフトの売上高1ドルに対して高いプレミアムを支払っている。
同社が巨額のAI投資によって、将来的に、より急速かつ大規模な売上成長を遂げるというシナリオに投資しているのだ。その一方で、現在の利益には割安な評価が付いている。これは、AIインフラの構築が今まさに利益率を圧迫していることの表れだ。(フォーブス ジャパン)
- PERは、株価が一株あたりの会社利益に対して、どれくらいの評価を受けているかを示します。
- PSRは、株価が企業の売上高に対して、どれくらいの評価を受けているかを示します。PSRは、株価を1株あたりの売上高で割って求め、高い-程割高、低い程割安とされます。
マイクロソフトの戦略
同社の戦略は明快だ。世界をリードするAIインフラを構築すると同時に、コーディングやセキュリティ、生産性向上を支援するCopilotのような「高付加価値のエージェント型システム」(人間が詳しく指示しなくても自律的にタスクをこなすAIシステム)を開発する。実際、Copilotの普及は着実に進んでおり、Microsoft 365 Copilotのアクティブな契約数は2000万件を超えている。同社はこの野心的な事業拡大を賄うのに十分な体力を備えている。営業キャッシュフロー(本業で得た現金収入)は約1701億ドル(約25兆5000億円)に達する。一方、負債は時価総額のわずか2.2%にとどまり、S&P500構成企業の平均20.8%と比べてごく小さい割合だ。(フォーブス ジャパン)
市況が下落局面となった時、何が起こるのか?
マイクロソフトのように規模の大きい企業としては、同社株は過去の市場下落局面において、市場全体とおおむね近い値動きとなってきた。2022年のインフレ危機では、同社株が38%下落したのに対し、S&P500は25%の下落にとどまった。逆に2020年のパンデミックによる市場急落時には、マイクロソフト株の下落率は28%にとどまり、市場全体の34%下落と比べて底堅く推移した。2008年の世界金融危機を振り返ると、同社株は59%下落し、S&P500の57%下落とほぼ同水準の動きとなった。
こうした実績を踏まえると、市場が大きく下落する局面でマイクロソフト株は、下落幅・回復のペースともにS&P500とおおむね同じように動くと予想できる。(フォーブス ジャパン)
株式を買うべきなのか?
現時点で、マイクロソフト株を買うかどうかの判断は、最終的に同社の資本戦略への信頼にかかっている。
今、同社は技術の大きな転換点で重要な役割を担っており、経営陣は「売上高と営業利益の両方で二桁成長を遂げる1年」になるとの見通しを示している。(フォーブス ジャパン)
懸念の声が市場から溢れ出ている
しかし、同社の投資規模の大きさには、投資家の間で懸念の声も出ている。同社は2026暦年に「約1900億ドル(約28兆5000億円)の設備投資」を見込んでいる。この規模に関して、某アナリストは「投資家に一抹の不安を抱かせる、現実の業績との乖離だ」と評した。(フォーブス ジャパン)
今、重要な指標は「ただ一つ」...
AI技術の急速な普及が、この巨額投資を賄うだけの売上成長を生み出せるかどうかだ。(フォーブス ジャパン)
編集後記
投資が成功か、失敗か....。あるいは負の面が強く出ているのか、出ていないのか...。言葉をどのように選ぶのかによっても成否が変わって来ます。
私は、Bigテック銘柄がこぞってAI投資へ邁進する姿を見るにつけ、「経営者目線」と「投資家目線」の違いが株価低迷の主因であると思えてならないのです。




