『石油は自分で取りに行け! 米国は助けない』、米大統領が咆える...

 ドナルド・トランプ米大統領は3月31日、ホルムズ海峡の封鎖で原油を確保できない国々に対し、「自分たちの石油を取りに行け。米国は助けない」と述べたようです。

2026/03/30、米大統領報道官キャロライン・レビット近影
 米国とイスラエルの攻撃に対する報復措置としてイランが事実上封鎖するエネルギー輸送の要衝ホルムズ海峡を巡り、トランプ氏は各国に同海峡の安全確保支援を要請したが、多くの国は艦船の即時派遣について応じない姿勢を示していた。

 トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」の投稿で、「関与を拒否した(イランの指導部排除に関与することを拒否したイギリスのような)国々に提案がある。遅れた勇気を奮い起こし、海峡に行って(原油を)取ってこい」

 そして、「米国はもう助けない。あなたたちが私達を助けなかったように。イランは事実上壊滅した。難しい部分は終わった。自分達の石油を取りに行け!」と不満を露わにした。(AFP)

トランプ大統領、更に次のようなSNS投稿も...。

「NATO諸国は、核保有国イランを止めるための戦いに参加したくなかった。」
「今、その戦いは軍事的に勝利し、ほとんど危険がないのに高い石油価格に文句を言い、ホルムズ海峡を解放する手伝いをしたくないと言う。」
「米国がいなければNATOは張り子の虎だ!」
「彼らにとっては簡単で、リスクもほとんどない。臆病者ども、我々(米国)は忘れない!」(AFP)

大統領や政権の側近たちからは、次のような発言があります。

  • 国防長官 : 「イランの脅威を取り除くため、米国は果敢な作戦を遂行している。これに協力せずに支援もないなら、ホルムズ海峡の混乱は利益を得るものが一掃すべきもの」と述べる。
  • 国務長官 : 対イラン軍事作戦終結後、米国は北大西洋条約機構(NATO)との関係を「再考せざるを得なくなるだろう」と述べる。これは、複数の欧州諸国が自国領内の米軍基地の使用を制限したことを受けてのもの...。
  • 報道官 : イランとの協議は順調に進んでいて、軍事作戦の期間については「4週間から6週間」とした当初の想定から変わっていない。
  • 報道官 : イランに対する軍事作戦で掛った費用を「トランプ大統領はアラブ諸国に負担するよう求める考えを持っている」と...。
  • 【参考】米国は、原油・経済圏の取り込みを進める...

編集後記

 これは、世間で云う処の「やくざの応対」に他なりません。即ち、同じ土俵で論争やケンカをしないことが彼らの常套手段。まさに、これ以上の『サジのぶん投げ』あるいは『ちゃぶ台返し』はあり得ません...。

例題その1

 例えば、長年犬猿の仲である米国君とイラン君が、道端で睨み合って喧嘩を始め、殴られたイラン君が自宅前の通路(ホルムズ海峡)を、「誰も行き来させない」と一方的に決めて実力行使に出たなら、これは一体誰が悪いのか?誰の責任なのか?です。

同盟国と敵国イランを、ぶん投げる米国の対応

 米国はの言い分は「ホルムズ海峡を占有する為にイランの軍事施設を攻撃したのではなく、核施設の破壊を行ったに過ぎない。イランの核施設は、西側諸国も危惧している点である。イランはホルムズ海峡の通行をこの見返りに阻止する行動に出たのであり、米国は与り知らぬこと...。」素晴らしい論理の組み方です。ささ、日本を含む他国、そしてイランはどの様に対応するのか、こりゃ見ものです。

唯我独尊の米国、一人勝ちの米ドル...

 米国は自前で原油確保が可能な国ですし、南北アメリカ大陸で経済圏を確保していけば、唯我独尊で暮らしていけますからね。とても、羨ましいです...。「ホルムズ海峡」(下の画像)はイラン領域内でもないので、彼の国に好きにさせてはいけません。

2026/04/02、イランのカーグ島近影

ホルムズ海峡の衛星写真