【最終版】PM株、MO株、BTI株の2026年7~9月期の決算見込み

 米国の主要タバコ銘柄であるフィリップ・モリス(PM)、アルトリア・グループ(MO)、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の3社における2026年7~9月期決算の見込み・結果は以下の通りです。

【最終版】PM株、MO株、BTI株の2026年7~9月期の決算見込み

決算発表と市場予想・結果

各社の2026年7~9月期(第3四半期)の主な業績指標は以下の通りです。
銘柄名決算発表日(米国時間)売上高調整後EPS(1株利益)決算の要点・見込み
フィリップ・モリス
(PM)
10月21日(発表済)114.4億ドル
(市場予想:113.2億ドル)
2.36ドル
(市場予想:2.30ドル)
市場予想を上回る好決算(Beat)。
加熱式「IQOS」とニコチンポーチ「ZYN」が爆発的に成長。
アルトリア・グループ
(MO)
10月29日(木)朝
※市場開始前
約53.1億ドル
(前年同期比 +1.1%)
1.51ドル
(前年同期比 +4.1%)
底堅い業績が見込まれています(増収増益予想)。
紙巻たばこの減少を価格引き上げ等でカバーする伝統的構造。
ブリティッシュ・アメリカン
(BTI)
四半期開示なし
(半期ごとの開示)
(通期見通しを維持)
売上高:+3~5%
(通期見通しを維持)
EPS:+5~8%
9月末のアップデートで通期業績予想を据え置き。
為替逆風があるものの、米国での煙の出ない新製品が成長。

各社の詳細動向と注目ポイント

フィリップ・モリス(PM):煙のない製品(Smoke-Free)が絶好調

  • 株価の牽引役:10月21日に発表された決算は、売上高・利益共に市場予想をクリアする非常に強い内容でした。調整後営業利益は四半期として初めて50億ドルを突破しました。
  • 成長ドライバー:主力の加熱式タバコ「IQOS」の販売が加速している他、米国で展開するニコチンポーチ「ZYN」が極めて強いモメンタムを維持しています。従来の紙巻タバコも底堅く、営業利益率は前年同期の39.3%から42.5%へと大幅に上昇しました。

アルトリア・グループ(MO):純粋な米国市場モデルと高い価格決定力

  • 業績見込み:10月29日の朝(日本時間同日夜)に決算発表を控えています。アナリスト予測では、マールボロ(Marlboro)を中心とするプレミアム製品での値上げ効果や、廉価版ブランド「Basic」の需要獲得により、緩やかな増収増益(売上高+1.1%、EPS+4.1%)が期待されています。
  • 投資家の視点:米国内の紙巻タバコの総量が構造的に減少する中、同社が驚異的な利益率(純利益率45%以上)を維持できているかが確認の焦点です。株価はディフェンシブかつ高配当な性質から、52週高値圏(75ドル付近)で推移しています。

ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI):ポートフォリオの過渡期

  • 業績見込み:英国企業のため第3四半期の詳細な財務開示はありませんが、直近9月29日の会社側発表では、2026年通期の調整後EPS成長率(為替影響除くベース)を「5%~8%の成長」という従来レンジの中央値付近で維持すると明言しました。
  • 注目トピック:同社も煙の出ない新カテゴリー(VeloやVuseなど)へのシフトを進めており、これらの売上は直近で前年比18%増と伸びています。一方で、米ドルに対する為替(ポンド)の変動がADR保有者の配当金に影響を与える状況が続いています。

総論

  フィリップ・モリス(PM)が既に好決算を発表して市場を牽引している一方、アルトリア(MO)は明日発表を控え堅調な予想、中間決算ベースのブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)は通期見通しを据え置いています。

アルトリア・グループ(MO):純粋な米国市場モデルと高い価格決定力

編集後記

 明日29日の朝(日本時間同日夜)には、アルトリア(MO)の具体的な決算数値が発表されます。発表され次第、市場のサプライズ度合いや、タバコ株全体の株価への影響についてアップデートを当ブログにアップします。