中国テック株(BABA株とBIDU株)の2社...
アリババグループ(BABA)と百度=バイドゥ(BIDU)は、いずれも米国市場に上場する中国の代表的な大手テック・AI企業です。対比データを概略で示します。
中国ネット大手の百度(バイドゥ:BIDU)の次期決算(2026年第3四半期:7〜9月期)の市場予想は、総売上高が約303億〜306億人民元(前年同期比で数%減の減収傾向)、1株当たり利益(EPS)が1.05〜1.42ドル(アナリストや算出基準によりブレあり)となっています。
株価・基本データの比較(2026年10月時点)
アリババグループ (BABA)
- 直近株価:約99.64米ドル(2026年10月23日終値)
- 時価総額:約2,478億米ドル
- 特徴・事業:中国の電子商取引(EC)およびクラウドサービスの最大手。独自のAI半導体開発なども進める。
百度 / バイドゥ (BIDU)
- 直近株価:約81.07米ドル前後(市場による変動あり、香港上場株などもある)
- 時価総額:約284億米ドル前後(アリババの約10分の1程度の規模)
- 特徴・事業:中国最大の検索エンジン(中国版グーグル)。自動運転サービス「Apollo Go」やAI・半導体開発に注力。
株主還元・自社株買い
百度は過去に初配当の実施や大規模な自社株買いプログラムを発表して注目を集めました。アリババも大規模な自社株買いやAI・技術投資を継続しています。
機関投資家の動き
キャシー・ウッド率いるARK ETFなどが、時期によってアリババ株の買い増しや、バイドゥ株のポジション縮小・売却などを行う動きが見られます。
AI・半導体戦略
両社ともに独自のAI半導体やAIモデル開発に力を入れており、中国のAI技術力向上に伴うグローバル投資家の資金回帰が注目されています。
BABA株の次期の決算見込み
アリババ・グループ・ホールディング(BABA)の次期決算(2027年度第2四半期/2026年7〜9月期)は、2026年11月24日前後に発表される見通しです。市場における主な業績予想のコンセンサスおよび注目ポイントは以下の通りです。業績予想コンセンサス
複数のアナリスト予測(moomoo証券やInvesting.com等の集計)によると、次期の予測値は以下のようになっています。- 売上高: 約2,698億元 〜 2,711億元(前年同期比で一桁台半ば〜後半の堅調な伸びを維持する見込み)
- 調整後1株当たり利益(EPS): 約9.07元 〜 10.97元
次期決算の主な注目ポイント
- AI・クラウド事業(Alibaba Cloud)の収益化 : 直近の第1四半期決算では、AI需要の拡大に伴いクラウド事業が45%の成長を記録しました。次期もこの高い成長モメンタムを維持し、利益貢献が始まっているかどうかが最大の焦点です。
- 巨額の設備投資(CapEx)と利益率への影響 : 現在同社は、AIインフラやデータセンターの拡張に対して非常に積極的な投資を行っています。これにより直近の純利益が圧迫されたため(第1四半期は純利益が前年比75%超減少)、投資フェーズが短期的な利益率やフリーキャッシュフローをどれほど押し下げ続けるかが注視されています。
- 国内EC市場の競争と消費動向 : 中国国内の個人消費減速や、他社プラットフォームとのシェア争いに伴うマーケティングコストの高止まりが、主力のリテール(EC)事業の利益に与える影響も懸念材料となっています。
BIDU株の次期の決算見込み
次期の決算発表は、2026年11月16日〜17日頃(米国市場の取引開始前)に発表されると予想されています(※会社側による正式確定は直前に行われます)。
前回の決算内容はイマイチ
直前の第2四半期(4〜6月期)決算では、主力のネット検索・広告事業の低迷が響き大幅な減益(純利益が前年比46〜68%減)を記録し、市場予想を下振れました。 この流れを引き継ぎ、次期も厳しい事業転換期(過渡期)が続くと見込まれています。現在のバイドゥを取り巻く主な要因と見通しは以下の通りです。
業績見込みのポイント
- 広告事業の意図的な抑制と低迷 : 現在、バイドゥはユーザー体験を最優先するために「AI検索」への移行を進めており、AI検索の収益化(マネタイズ)を意図的に控えています。経営陣も「下半期(第3・第4四半期)も広告収入の低迷が続く見通し」を明言しており、これが次期も売上高の重石となる見込みです。
- AIクラウドおよびインフラの爆発的成長 : 一方で、AIクラウド部門(GPUクラウド等)は非常に強力なモメンタムを維持しています。直近では前年同期比で3桁成長(283%増)を記録するなど、AI関連事業がコア売上高の半分を占めるまでに成長しています。次期もこのAIクラウドや大規模言語モデル(千帆MaaSプラットフォーム)の外部需要がどれだけ広告の落ち込みをカバーできるかが注目点です。
両社への大口投資先
BABA株
中国のアリババ・グループ・ホールディング(BABA)の株式を保有する主要な大口投資ファンド・機関投資家の最新データは次のURLの通りです。
かつて筆頭株主だったソフトバンクグループはすでに全株式の売却(エグジット)を完了しています。
BIDU株
百度(Baidu, Inc. / BIDU)の株式を大量に保有している大口の機関投資家およびヘッジファンドについて、直近(2026年時点)の報告データを基にまとめます。最新データは次のURLの通りです。
BIDUの筆頭株主である創業者の李彦宏(ロビン・リー)氏(約16%保有)を除くと、以下の米欧のグローバル大手資産運用会社やヘッジファンドが主要な大口投資家として名を連ねています。
編集後記
私は今世紀は米中の覇権争いと見ていますので、中国テック株の「さわり」だけでも所有したい気分です。ただ、それだけです..。



