米企業の第3四半期利益、対前年比約25%増加の見込み...
AIが米経済を強く牽引...
ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)がまとめたデータによると、アナリストはS&P500種構成企業の7-9月期(第3四半期)利益が前年同期比で約25%増加すると予想している。 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)のリサ・スー最高経営責任者(CEO)は、今後数年間の半導体需要は「非常に高い」との見通しを示した。(ブルムバーグ)
他国を蹴散らして進む「米経済」
UBSグローバル・ウェルス・マネジメントのウルリケ・ホフマン・ブチャディ氏によると、米経済は引き続き企業の売上高と利益を下支えしている。
「AIの成長ストーリーに対する強い確信を維持しており、AI関連投資は株式市場全体にとって強力な追い風であり続けるとみている」と同氏は指摘。「良好な成長環境と堅調な企業業績を踏まえれば、利益の成長はテクノロジー以外にも広がるだろう」と述べた。(ブルムバーグ)
上方修正が下方修正を上回る...
ゴールドマン・サックス・グループのベン・スナイダー氏らストラテジストは、「足元の経済成長データは力強く、S&P500種構成企業の業績予想も上方修正が下方修正を上回る状況が続いている」と指摘。「今シーズンも大半の企業が市場予想を上回る決算を発表するとみている」と述べた。(ブルムバーグ)
米経済、不安要素が最も少ない
アメリプライズのアンソニー・サグリンベニ氏によると、景気と企業利益が拡大を続ける局面では、金利上昇期でも株式相場は底堅く推移してきた。
同氏は「2027年の成長と利益の見通しが堅調さを維持するとともに、エネルギー価格が安定または下落し、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げ局面は短期間にとどまるとのシグナルを発すれば、株価にはさらに上昇余地がある」と指摘。「当然ながら、年末にかけて株価が上昇を続けるには、AI関連株への安定した買いも必要になるだろう」と述べた。(ブルムバーグ)
第三世界、コスト上昇を難なく吸収へ
パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のティファニー・ワイルディング、アンドリュー・ボールズ両氏によると、地政学的な分断が続く中でも、主要国・地域の大半はエネルギー高や関税の影響を想定以上にうまく吸収している。
両氏は「AI投資の活況に加え、消費者や中国がコスト上昇を吸収できており、中央銀行も段階的に政策対応を進めている。こうした動きが、インフレを抑えつつ成長を支える可能性がある」と述べた。(ブルムバーグ)
編集後記
いずれのWEB記事を拝読しても「米経済は拡大し続ける」との内容が掲載されています。但し、負債処理に一抹の不安要素があります。関連記事を引用すると...。
米レバレッジドローン市場で、深刻なディストレスト状態にあるローンの規模がコロナ禍初期以来の高水準に膨らんでいる。なかでもテクノロジー分野で厳しさが際立つ。*レバレッジドローンは、欧米において、主に投資適格未満(BB格相当以下)の相対的に信用力が低い企業に対して行われる融資(ローン)をいいます。即ち、信用力の低い(投機的格付けの)企業向けに銀行などが提供する、担保付きの変動金利型融資です。*ディストレスト状態とは、企業が深刻な財政難や経営不振に陥り、債務不履行(デフォルト)や経営破綻のリスクが極めて高い状態を指します。650億ドルがグラつく
JPモルガン・チェースのストラテジストらによると、額面1ドル当たり60セントを下回る、深刻なディストレスト水準で取引されているローンの規模は650億ドル(約10兆3000億円)と、1年前の400億ドルから増え、2020年3月以来の高水準となった。6日付のリポートで明らかにした。2割引債券も目立つ
額面1ドル当たり80セント以下で取引されるディストレスト状態のレバレッジドローンも増加傾向にある。ネルソン・ジャンツェン氏らストラテジストによると、残高は1398億ドルと過去1年で約90%増え、20年5月につけたピークまであと40億ドルに迫った。前年度から増加傾向
現在、取引価格が額面1ドル当たり80セントを下回るレバレッジドローンの発行体は約141社と、1年前から35社増えた。なかでもソフトウエアを手掛けるCDKグローバル、Qlikテクノロジーズ、クエスト・ソフトウェアなどが目立つ。主な対象は「テクノロジー分野」
ディストレスト状態にあるローンはテクノロジー分野への集中が最も大きく、全体の39%を占める。残高は544億ドルに上る。
ソフトウエア企業は、1000億ドルを超える債務の満期が迫るなか、借り換え環境の一段の悪化に直面している。AIがソフトウエア企業を脅かす
AIの進歩がソフトウエアサービスを提供する企業の事業を脅かすとの懸念が強まっており、業界は今年に入って圧力にさらされている。

