AIの開発速度を巡る対立が『米中間選挙の争点』に?...

若手議員は沈黙中...

 何と米政界では、高齢議員や元議員が入れ替わり立ち替わり、この問題を取り上げては「極論的な発言」を行っています。

AIの危険か? 中国の追撃か?

 米国企業でのAI開発の「速度調整」を巡って、米政界が分断し始めているのです。例えば、トランプ氏は「中国との競争を優先して突き進むべきだ」との考えですし、あの郎党サンダース議員は「超知能を今すぐ止めろ」と言い出す始末。共和党ホリー議員も「実存的危険」を調査すべきだと咆えています。

AIの危険か? 中国の追撃か?

 この論争は、11月の中間選挙にも影響を及ぼす可能性が強いです。ニューヨークタイムズ(NYT)はAIに対する懸念がワシントンだけでなく選挙現場にも急速に広がっていると報じています。

果たして、中間選挙の争点になるのか?

 データセンターの電力・環境問題や雇用の代替、ビッグテックの権力集中に続き、AI自体をどこまで開発することを許可するのか?が政界の新たな争点として浮上しのですが、既報でお知らせしたとおり、漁夫の利を得るのは「誰だ?」の回答を用意しなくてはいけません。何故なら、出遅れたら最後、追いつくのは至難の業だからです。
 特に既存の進歩・保守の区分だけでは説明しきれない構図が作られています。狂信的なサンダースと超保守的なホリー議員は、共にAIの危険に対する強力な対応を求めています。
 一方、トランプ大統領やクルーズらはAIの危険性を認めながらも、中国との技術覇権競争でアメリカが先に速度を遅らせることに、線を引いています。

強いアメリカを維持するのか、しないのか?

 結局、ワシントンで始まった質問は単に「AIを規制するのか」を超えているのです。制御できない「AI」がもたらす危険と開発速度を遅らせて中国に主導権を渡す危険の谷間で、アメリカがどこに線を引くのか?、が政界の争点として浮上しているからです。
 私としては、米国有権者は「強いアメリカに賛意を送る筈」なので、ジャーナリストが思う程に争点化しない、と見ていますが...。

強いアメリカを維持するのか、しないのか?

KILLスイッチ

 「自爆スイッチを埋め込んだらどうだ?」的な発想は、起動するタイミングで一悶着ある筈だし、誤作動すればもろ刃の剣であることから、導入されないでしょう。これから、解決策を共に考えていきましょう...。

編集後記

 プログラミングは、何も欧米の特権階級だけのものではありません。米バーバード大出身者だけがAIシステムを開発できるのではなく、我が国の尋常高等小学校卒業者であるバリバリの現場労働者であっても、中東のテロ集団であっても、持って生まれた才能でプログラミング言語を操ることができるのです。