「タバコ株」で7月29日との対比をしてみる...

 ここで取り上げるタバコ企業は、① 英国籍で世界展開しているブリティッシュ・アメリカン・タバコ社(BTI株)、② 米国籍でアメリカ国内専業のアルトリア社(MO株)、③ 米国に本部があるが、米国以外を営業範囲としているフィリップ モリス インターナショナル(PM株)の3社に限定しています。

「タバコ株」で7月29日との対比をしてみる...

巨大な企業へ上り詰める...

 3社の売上高や株価の時価総額は「灰となって消え去るタバコ専業メーカー」とは想像できないほどに巨大な企業です。
 主力である「紙巻きたばこ」の売り上げは「健康志向」で毎年減少し続けていますが、「加熱式タバコ」や「無煙たばこ」の開発・販売で売り上げ高や利益額は上昇指向にあります。

増税と利益拡張のセット

 そして、忘れてならない「増税のカラクリ・マジック」が彼らの背中を強く推しています。別名「増税マジック循環システム」です。
 この恩恵で、期せずしてタバコ企業は増収・増益を実現する打ち出の小槌と化しているのです。近い未来、コンビニの店頭で「20本入り一箱1000円」のタバコがお目見えすることでしょう。

3社の株価推移...

 ハイテク株が四半期決算を発表した1カ月前からの株価データを示します。株価の下落率が最も高いのがMO株で▼6.36%、BTI株の▼1.96%と続き、PM株は逆に株価上昇の恩恵を受けて、△8.21%(7/15の終値が180.88ドル)となっています。



ディフェンシブ銘柄の雄として判断すると...

 ハイテク株とタバコ株が両方同時に同じ動きをすることは少ないと云われています。ディフェンシブ銘柄の雄として名をはせている「煙草株」の面目躍如たるものでしょう。
 この理屈で申し上げると、テック株への売却圧力が1カ月前から高まったとすれば、タバコの株価は上昇しなければいけません。

01.3社の株価は下げている...

 BTI株やMO株はものの見事に株価を下げています。PM株も、アマゾン株やマイクロソフト株の四半期決算発表があった7/29以降は下げに転じていますから、国際タバコ会社である3社の株価は、テック株下落と歩調を合わせるかのように「下落」と断定しても、間違いではないようです。

02.つまり、テック株は下げていない!

詰まる所、テック株は世間で云われているように「株価を下げてはいない」のです。莫大な設備投資の投下を表明しているアルファベット株以外、堅調に推移しているのです。言い切ると【一時的に、アルファベット株は人身御供にされているだけ】となります。

03.「回収不能?な設備投資額」の御託...

 ヘッジファンド達が売り買いのダブル操作で、実利益を得たいがための方便なのです。CEOよりも市場に巣くうアナリスト達の方が未来を見通せるなんてことは無く、ここは受注残を抱えている大企業のCEO判断を尊重すべきでしょう。

2026-07-29のタバコ株保有状況

2026-07-29のタバコ株保有状況

2026-08-15のタバコ株保有状況

 7/29の時点と大きく異なるのは、3銘柄とも「損益額」にあたる部分です。まとめると次のようになります。
  • BTI株の損益額 : 2026/07/29の時点と比較すると、ドルベースで2万1894ドル、円貨で379万円の減であること。
  • MO株の損益額 : 2026/07/29の時点と比較すると、ドルベースで1万8424ドル、円貨で313万円の減であること。
  • PM株の損益額 : 2026/07/29の時点と比較すると、ドルベースで121ドル、円貨では23586円の減であること。
2026-08-15のタバコ株保有状況

嘗て、タバコ株は「成長株」と見られていた...

Google検索AIの回答を引用します。問い : 「MO株の過去配当率が低かったのは何故か?

過去の配当利回りが低かった理由

  1. 高い成長性とブランド力: 当時は「マールボロ」などの強力な紙巻タバコが安定して売れ、食品子会社(クラフトなど)も抱える総合消費財メーカーとして、継続的な株価成長が期待される「優良成長株」でした。
  2. 株価の上昇: 業績の拡大に伴って株価が右肩上がりに上昇したため、一株あたりの配当額が増えても計算上の配当利回りは2%〜4%台と比較的低い水準でした。
  3. 投資家の評価: 市場からは「地味な高配当株」ではなく「安定して利益を伸ばす優良株」として買われていました。

その後、配当利回りが高くなった背景

  1. 訴訟リスクや逆風: 1990年代末から2000年代にかけて、巨額の健康被害訴訟や規制強化の懸念から株価が低迷、あるいは大きく上下しました。
  2. 株価の伸び悩みと高配当化: タバコ市場の成熟・縮小に伴い株価の大幅な上昇が期待しにくくなった一方、企業側は株主還元(増配)を最優先したため、結果として配当利回りが6%〜8%台へと上昇しました。

保有株の推移をグラフ化すると...

 四半期決算報告後、テック株や半導体関連株へ資金が大きく流れ込んでいるので、タバコ株は見向きもされずに「売り推奨」となっています。8月に入り、テック株のマイクロソフト株の利益確定売りを進め、BTI株とMO株の買い戻しを積極的に行っているところです。

タバコ保有株の推移をグラフ化すると...

「テック(GAFAM)株」は?というと...

 巨額な設備投資を続ける意向を再三再四にわたり述べ続けるアルファベットCEO...。受注残を24カ月以内に収益に換える強い意志を感じます。しかしながら、ファンド達投資家は、儲けを投資家に還元することなしに設備投資に消え去ることが癪に障り、株価に反映するのが24カ月先では意味がないので、「売り推奨」で対応し続けています。
 長期指向のバークシャーハザウェル社はアルファベット社の増資100億ドルを引き受けて同社へ投資したところです。概ね、340ドル~345ドルあたりが購入株価とされていますから、現株価と同等です。
「テック(GAFAM)株」は?というと...

編集後記

 タバコ株の買い戻しは、所期の目標数に既に到達しているので後々気楽です。株価が下れば買い向かいますし、上がれば買い控えるだけです。11月の米国中間選挙控えて「掻き回したい奴等」が大勢いるので、乗せられることなく、淡々と事を処理するだけにします。