ヘッジファンド、米ハイテク株を過去最大ペースで売却

 ここ数カ月、テック株へ強い売り圧力がかかっていた理由がようやく判明したようです。ブルムバーク紙に、次のような記事が掲載されていましたので引用します。
 世界のヘッジファンドは過去2カ月間、「米ハイテク株の保有を過去最大ペースで減らした」と、ゴールドマン・サックス・グループのプライム・サービス・デスクが指摘した。

 ビンセント・リン氏率いる同デスクによれば、ヘッジファンドは過去8週間のうち6週間で、同セクターを売り越した。市場価値ベースの保有残高は累計で約10%減少し、10年以上前に集計を開始して以降で最大の縮小幅となった。(ブルームバーグ
ヘッジファンド、米ハイテク株を過去最大ペースで売却
 「半導体とメモリー、AIインフラ関連銘柄でボラティリティーの高まりと株価急落が続いている。6月上旬以降も売りが続き、その規模も大きい。このことは、テクノロジー株の投資家がロングポジションを大幅に圧縮していることを示している。一部では投げ売りの兆しも見られ始めている」と同デスクはリポートに記した。

 ベン・スナイダー氏らゴールドマンのストラテジストは「人気のあるAIインフラ関連銘柄で、痛みを伴うほど大きなボラティリティー」が生じたことで、投資家の関心は再び他のセクターに向かっていると述べた。(ブルームバーグ

編集後記

 ヘッジファンドは、毎四半期決算で預かっている資金の増減(運用損益)を確定し、通知・発表する義務を負っているものが大半です。ユーザ解約もこのタイミングで行われます。
 そのためには四半期決算で『お化粧』も大事です。莫大な設備投資を次々行う大手テック企業の株式を保有していても、株価上昇まで結構月日が掛かるので、止むを得ず売却したのでしょう。暫くはこれら企業の社内現預金(利益額)が増加しないからです。
 詰まるところ、短期売買で利益を計上する必要に迫られているのが「ヘッジファンド」なのです。