金は原油と逆相関で推移...

 イラン紛争で最も驚いた現象は「金価格(ゴールド価格)の下落」です。ブルムバーグの記事を引用します。

 金スポット価格は下げ幅を縮める展開。アジア時間には大幅安となっていたが、ニューヨーク時間の朝方にトランプ氏がイラン発電所への攻撃計画を5日間延期すると述べると、持ち直した。
 シティグループのアナリストは23日のリポートで「金は現在、リスク資産のように取引されている。過去20年の多くのリスクオフ局面でも同様の動きが見られた」と指摘。「こうした値動きのサイクルは、過去6カ月に見られた強いモメンタムと個人投資家の買いの大きさを踏まえると、とりわけ顕著だ」と語った。

 イラン戦争期間中の金価格の低迷の一因は、投資家が比較的流動性の高い資産を手放す現金への逃避にある。金利上昇やドル高への期待も、押し下げ要因となっている。

金は原油と逆相関で推移...

利上げ期待で、「金」には逆風...

 戦争開始以来、エネルギー価格の高騰により、米連邦準備制度理事会(FRB)や他の中央銀行による利上げの期待が高まっている。金利が高止まりしている状況では、利回りのない金地金は魅力が薄れる。
 
 2022年に始まったロシアのウクライナ侵攻の際も、同様の動きが見られ、金価格は当初安全資産として急騰したものの、エネルギー価格ショックが市場に波及しインフレ圧力が強まってからは、数カ月にわたり下落が続いた。

現金確保を優先し、「金」を利確売り...

 BNPパリバのコモディティ戦略ディレクター、デビッド・ウィルソン氏は、「2008年、2020年、2022年の過去3回の経済ショックサイクルを振り返ると、ニュースの流れに反応し、投資家が米ドルを得るために資産を売却し、金価格は当初下落している」と指摘した。その後は持続的な上昇が続いたという。

 ナティクシスのアナリスト、バーナード・ダダ氏は「一部の中央銀行が通貨防衛やエネルギー購入の資金確保のために金を売却している可能性が高い」と指摘これが23日早い時間の金価格急落の背景だとの見方を示した。

中央銀行の「金買い」が減速...

 また、複数のアナリストは、今回の戦争を受けて中央銀行が金の売却に動く、あるいは少なくとも購入ペースを鈍らせる可能性を指摘している。各国・地域の中銀は2022年以降、大規模な買い越しを続けてきたが、そのペースは今年に入る前からすでに減速していた。

  金スポット相場はニューヨーク時間午後2時現在、前営業日比67.93ドル(1.5%)安の1オンス=4424.49ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は同170.10ドル(3.7%)安の4439.50ドルで終了した。 

中央銀行の「金買い」が減速...

編集後記

 「金」ゴールド買いに出遅れたMyポートフォリオとしては、ここが少量の買い場と考えています。現物ではなく、日本版ETFである「iFreeETF FANG+ゴールド」をコツコツと買い進めています。
 2026年度登場した話題の最新ETF「IFFANG+ゴールド(521A)」。
ハイテク株の中核であるFANG+の成長力と、金(ゴールド)のディフェンシブ性能を同時に取り込める“攻守一体型”の商品として注目を集めています。
 本ETFの大きな特徴は、FANG+に対して100%、さらにゴールドにも100%のレバレッジがかかる設計にあります。つまり、成長資産と安全資産の両方に対して効率的に資金を投下できるため、上昇局面では高いリターンを狙いつつ、相場環境によっては分散効果も期待できる構造です。(テーマ株研究所)