米国の通信業界が大混乱、株価急落...

今回、低周波数帯(800MHz帯)を手に入れた...

 米スペースXは8日、全米規模の低周波数帯(800MHz帯)ポートフォリオを取得する契約を結んだと発表した。衛星からスマートフォンへ直接通信を届ける事業の本格展開に向け、屋内や樹木の陰など障害物を透過しやすい帯域を確保する。米連邦通信委員会(FCC)の承認が完了条件となる。

既に、2GHz帯の中間周波数を保有中...

 スターリンク・モバイル(Starlink Mobile)は既に世界で2GHz帯の中間周波数を保有し、高い通信容量を提供できる体制にある。今回の低周波数帯(800MHz帯)は壁や樹木などの遮蔽物を透過しやすく、従来の衛星通信が抱えていた到達性の課題を補う事が可能になる。
 両帯域(2GHz帯と800MHz帯)の組み合わせにより、既存の地上基地局網を経由せず軌道上から直接スマートフォンへ接続する構想が前進する。

株式市場は大混乱...

 この報道で、欧米の通信業界は「強力なライバルが出現」で大混乱となっている模様です。各国市場で通信銘柄が売られまくられ、出来高が急増しています。
  •  AT&T(T)が7.5%安、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)が7%安、TモバイルUS(TMUS)が7%安と、いずれも急落した。
  •  投資家の間では、スペースXの参入が価格競争を激化させ、飽和状態にある米無線市場で既存事業者のシェアを侵食するとの見方が広がった。

世界の通信業界が戦々恐々...

 スペースXは全米規模の低周波帯域ポートフォリオを取得する契約を締結したことを受け3.2%上昇。これにより同社の衛星インターネットサービス「スターリンク」は既存の無線通信事業者と直接競合する態勢を整えた。米国市場では次の3銘柄が対象となっています。

Verizon Communications Inc.


AT&T Inc.


T-Mobile US, Inc

既存の無線インフラを迂回する野心的な計画

 体よくコメントすると『迂回』ですが、きつく云うと『破壊』になります。イーロンのスペースXは、宇宙空間を用いて地球規模の通信網を牛耳ること。そして、宇宙空間にデータセンターを設置して全てを支配下に置くことです。

更に、衛星1万5000基の打ち上げが承認済み!

 米国連邦通信委員会(FCC)は今週、スターリンク・モバイルの第2世代(Gen2)コンステレーション申請も承認した。これにより、2GHz帯に最適化した衛星1万5000基の打ち上げが可能になる。これって、世界制覇を目指す「軍事企業の動き」ですね...。

編集後記

 日本の携帯電話会社はスペースXと提携済みですが、提携といった形態で済むのか否か...。飽和状態の業界なので、目が離せません...。その他、アマゾンも指を咥えているだけではなく、刻々と動いています。

アマゾンの動きも...

 報道に拠ると、『米アマゾンは、「スマホと衛星を直接つなぐD2Dシステム」をFCCに申請した。最大5105基の低軌道衛星を2028年から展開し、圏外でも通信を可能にする計画』とのことです。兎にも角にも、データセンター設立や携帯電話の再構築に莫大な資金が必要となっています。ここでの勝者・敗者が未来を大きく分けます。