メタ株の2026年第3四半期(7〜9月期)決算内容

 メタ・プラットフォームズ(META)が2026年10月21日に発表した2026年第3四半期(7〜9月期)決算は、売上高と1株当たり利益(EPS)が市場予想を上回る好決算となりました。一方で、訴訟に伴う巨額の和解費用が営業利益を圧迫したほか、AI投資の拡大による設備投資の増加が注目を集めました。

メタ株の2026年第3四半期(7〜9月期)決算内容

主要な決算数値(2026年第3四半期)

  • 売上高: 646億ドル(前年同期比26%増)※市場予想(約633.4億ドル)を上回る
  • 純利益: 98億6,000万ドル(約99億ドル)
  • 希薄化後EPS(1株当たり利益):  3.83ドル ※市場予想(3.57ドル)を上回る
  • 営業利益: 130億ドル(前年同期比37%減)青少年のメンタルヘルス等に関する訴訟での和解費用として99億ドル(約98.9億ドル)を計上したことが大きく影響しました。この費用を除いた場合の営業利益は228億8,000万ドル、EPSは7.40ドルとなります。
  • 設備投資(CapEx):  349億ドル(ファイナンス・リースの元本支払い含む)
  • フリーキャッシュフロー(FCF):  マイナス21億ドル(前年同期は106億ドルの黒字)

セグメント別業績と主なトピックス

セグメント別業績 :

  • ファミリーオブアプス :  売上高は642億ドル(うち広告売上高631億ドル)で前年同期比26%増。DAPは36.4億人に達し、広告インプレッション10%増、広告単価14%上昇を記録。
  • リアリティ・ラボ :  売上高は4億4,300万ドル(前年同期比6%減)、営業損失は41億2,900万ドルとなりました。 

主なトピックス:

  • パーソナルAI「Muse」:  9月に米加で提供開始され、約1カ月半で1,000万人超のユーザーを獲得。今後はMeta Glassesへの搭載やグローバル展開を予定。
  • 株式分割とクラスC新設 : 創業者マーク・ザッカーバーグ氏の議決権を維持しつつ柔軟性を高めるため、無議決権のクラスC株式による実質2対1の株式分割を計画(2027年1月19日効力発生予定)。
  • 今後のガイダンス: 第4四半期売上高は730億〜760億ドルを見込む。通期設備投資は1,350億〜1,450億ドルへ引き上げられ、総費用は1,750億〜1,790億ドルを予想しています。
 発表当日の株価に関して、好決算とAI事業の進展が好感され、発表後の時間外取引で株価は一時720ドル台まで上昇しました。

メタ、売上高約10.2兆円で増収増益─株式分割でザッカーバーグの経営権維持へ

メタ、売上高約10.2兆円で増収増益

株式分割でザッカーバーグの経営権維持へ

 メタ(Meta)は、米東部時間2026年10月21日に発表した第3四半期決算で、640億ドル(約10兆1000億円)を超える売上高を計上した。あわせて、発行済み株式の数を2倍にする株式分割を発表した。
 議決権のない株式を新たに交付する方式で、人工知能(AI)事業を拡大しながら、最高経営責任者(CEO)のマーク・ザッカーバーグが経営権を維持できる仕組みだ。

メタの第3四半期決算は増収増益、株式分割も発表

 2026年第3四半期の売上高は646億ドル(約10兆2000億円)で、前年同期比26%増加し、アナリスト予想を上回った。
 純利益は前年同期の27億ドル(約4263億円)から98億ドル(約1兆5470億円)へ増加し、1株当たり利益は3.83ドルとなった。

 前年同期の純利益が少なかったのは、ドナルド・トランプ大統領の「1つの大きな美しい法案」に伴い、約160億ドル(約2兆5260億円)の一時的な税負担を計上したためだ。

 株式分割では、クラスA株を保有する株主に、保有株数と同じ数のクラスC株を交付する。クラスC株には議決権がないため、株式を分割してもザッカーバーグは経営権を維持できる。決算発表後、メタの株価は3%超上昇し、723ドルとなった。

設備投資は通期で最大約22兆8900億円

 メタの第3四半期の設備投資額は349億ドル(約5兆5100億円)に達した。2026年通期の設備投資額は1350億~1450億ドル(約21兆3100億~22兆8900億円)を見込む。従来は1300億~1450億ドル(約20兆5200億~22兆8900億円)としていたため、予想の下限を引き上げた。

個人情報を巡る訴訟で、約3兆9470億円の支払い命令

 メタは10月21日、米ニューメキシコ州に250億ドル(約3兆9470億円)を支払うよう命じられた。陪審は、メタが個人情報の取り扱いについて消費者に誤解を与えたと認定した。

第4四半期の売上高は最大約12兆円、和解金も織り込む

 メタは2026年第4四半期の売上高を730億~760億ドル(約11兆5300億~12兆円)と予想した。2026年通期の費用は1750億~1790億ドル(約27兆6300億~28兆2600億円)に達する見通しだ。
 費用予想には、10代のSNS依存を巡る訴訟を解決するため、数十州の司法長官と合意した約180億ドル(約2兆8420億円)の和解金のうち、約半分を織り込んでいる。

フォーブスの推計によると、ザッカーバーグの純資産は2412億ドル(約38兆800億円)で、10月21日午後までに30億ドル(約4736億円)増えた。

「Muse」の利用者は数十億人に達する見通し

 メタは第3四半期決算の発表に先立ち、利用者を支援するパーソナルAIエージェント「Muse」を公開した。Museは公開から40日間で1000万回を超えるダウンロードを記録し、2026年9月には米国のApp Storeで首位に立った。ザッカーバーグはMuseの成功を、複数の「大きな節目」の1つと位置づけた。

 10月21日の決算説明会で、ザッカーバーグはMuseが「極めて高い収益性」を実現すると見込み、利用者が数十億人に達するとの予測を示した。Museを動かす計算処理のコスト効率も、2027年10月までに10倍に改善するとの見通しを示した。(フォーブス ジャパン)

編集後記

 つくづく、私とメタ株の相性の悪さを嘆きますし、ここまでくると笑い話になりそう...。買えば下ると、売れ上がる...。全てが逆回転となっしまう(笑)。そして、最後は「株式分割」です。
 今まで、メタ株以外のアルファベット株やアマゾン株も含め、GAFAM銘柄が株式分割を公表した際、その時点で当該銘柄を保有していたことがない。この『寂しさ』...。
 全てがその直前段階で、株式を売却済みであった.アルファベット株におまけもあって、「配当金の支給を始める」アナウンス時にも保有株が皆無であった。