中国株の消費関連は、魅力を失った?

もはや、打つ手がない....

 長引く不動産不況や所得の伸び悩み、消費者信頼感の低迷で、消費関連株は投資先として魅力を失い、かつての楽観論はほぼ消え去った。
 消費を支える重要な柱である住宅販売の回復に向け、当局は政策支援を逐次打ち出してきたが、十分な効果は上がっていない。最新のデータでは、住宅価格の下落が続いていることが示された。(ブルムバーグ紙)

立て直しは、どうなのよ?

 上海ジェイド・ストーン・インベストメント・マネジメントのファンドマネジャー、チェン・シー氏は、資産価格の安定化や賃金の見通し改善、最低所得の引き上げなどを通じ、当局は消費者信頼感を立て直すことが可能だと分析。
 ただ、本格的な改善には時間がかかり、段階的に進む可能性が高いとの見方も示した。(ブルムバーグ紙)
 いずれも特効薬は存在しないので、施策を実行して気長に様子見が大事であると説いています。 つまり、消費関連銘柄への投資は「今は全くダメ」と宣言しているのと等しい...。

中国株の消費セクターは、魅力を失った...

消費セクターの動向

 直近の決算シーズンで、MSCI中国指数を構成する生活必需品企業の利益は「市場予想を47%下回り」、一般消費財を手がける企業も「約10%下回った」。一方、産業関連とテクノロジー企業の利益は市場予想を上回った。

不景気を示す数値ばかり

 消費セクターは、好調なテクノロジーセクターとは対照的となっている。MSCI中国指数の消費財サブ指数はこの半年で約18%下落し、約10年ぶりの安値圏に沈んでいる。
 一方、AI関連銘柄の比重が高いテクノロジー指数は2016年の水準の2倍超に上昇した。直近の決算シーズンでは、MSCI指数を構成する生活必需品企業の利益が市場予想を約50%下回った。

逆張りは有効か?

 消費関連セクターへは売りが主体となっていて、買い待ちが少ない。一度、ボラティリティーが高まれば、これら銘柄の株価が垂直に上昇し易くなっている。
 MSCI中国指数の一般消費財と生活必需品の指数は、予想利益に基づく株価収益率(PER)がそれぞれ「約11倍と13倍」で、情報技術指数の「21倍を大きく下回って」いる状況です。

もはや、打つ手がない....

結論として...

 それでも、中国政府が個人消費を促す大胆な景気刺激策に慎重なことが、当面は消費セクターの重しとなる可能性が高い。(ブルムバーグ紙)
 北京を拠点とする投資銀行、香頌資本でディレクターを務める沈萌氏は「中国の消費関連株には、長引く景気減速の中で相場を押し上げる有力な材料が見当たらない」と指摘。
 「長期的にはテクノロジー分野により大きな成長機会があるとみている。一方、消費関連株はファンダメンタルズの弱さと他の分野への資金シフトという二重の逆風にさらされ続ける公算が大きい」と述べた。(ブルムバーグ紙)

編集後記

 米株の中国銘柄ADRで私の好きな銘柄があります。それは、JDドットコム(JD.com Inc)です。配当もソコソコ良いのですが、株価的には27ドルを挟む展開が続いています。取り扱い高も多くて人気があるのですが、日々売られ基調が続いている消費銘柄の1つです。