次回(7/22)に向けたアルファベット四半期決算記事...その2

引き続く、クラウド事業の成長加速...

 1~3月期のクラウド事業の総収入は前年同期比63.4%増の200.28億ドル。4四半期連続で伸び率が加速する勢いをみせている。クラウド事業の収入規模はアルファベットの大黒柱である広告事業の1/4程度まで増えてきており、新たな収益源としての存在感が増してきた。
 ブルームバーグによると、4-6月期のクラウド事業の収入は64.2%増の223億ドルと予想、5四半期連続での成長加速が期待されている形だ。(IG証券)
次回(7/22)に向けたアルファベット四半期決算記事...その2

クラウド事業に利益面の懸念が浮上...

アルファベットのクラウド事業をめぐっては、利益面での懸念が次のように出ている。
 ブルームバーグによると、クラウド事業の4-6月期の営業利益率は30.5%と見込まれ、前四半期(32.9%)から低下する見通し。
 予想通りの結果となれば、2023年7-9月期以来、11四半期ぶりに営業利益率が前四半期から悪化することになる。
 実際に発表される営業利益率が予想を下回れば、投資家の間ではアルファベットのクラウド事業の収益性落ちたとみなされる可能性もありそうだ。
 アナト・アシュケナージCFOは前回の決算会見で、3月にクラウド事業の「Wiz(ウィズ)」を買収した影響で、2026年中のクラウド事業の営業利益率には「1桁台前半のパーセンテージポイント」の下押し圧力がかかるとしている。(IG証券)
クラウド事業に利益面の懸念が浮上...

2026年後半・2027年全般の設備投資額見通し

 クラウド事業の営業利益率が注目されるのは、大手ハイテク各社が展開するAIサービスで、中国のAI開発企業「DeepSeek(ディープシーク)」などとの価格競争が始まっているとみられているからだ。
 米国の大手ハイテク各社はAIサービスの供給能力を拡充するため巨額の設備投資を重ねてきただけに、価格競争の結果として利益が下押しされることになれば、投資資金の回収にかかる時間が長くなることは避けられない。
 アルファベットのクラウド事業が生み出した営業利益は2023年1-3月期の黒字化以降、2026年1-3月期までの3年3カ月で283億ドル。これに対してアルファベットは2023年から2025年の3年間で1762億ドルの設備投資を行い、2026年も1800億-1900億ドルの資金を投じるとしている(IG証券)

投下資金の回収は可能なのか?

投資家が聞きたいのは、この一点です。
  1. 莫大な投資額を入れ込んで、いつ頃に回収見込みが立つのか?
  2. 本当に回収可能な見通しなのか?
  3. 回収が難しい場合、他の打開策はあるのか?
 22日の決算発表ではクラウド事業の営業利益率とあわせて、アルファベットの設備投資額の見通しも焦点となりそうだ。

投下資金の回収は可能なのか?

 アルファベットは前回の決算発表で2027年の設備投資額について「大きく増加する」としており、こうした見通しがさらに上方修正されるなどすれば、アルファベットの株価にかかる下落圧力は大きくなるであろう。逆にアルファベットが設備投資の増加にブレーキをかける考えを示せば、投資家にとっては安心材料となる。
 アルファベットはAI向けの半導体開発から独自のAIモデル、クラウド事業の展開までを手掛けるAI事業の総合力が評価されてきただけに、22日の決算発表が株価上昇につながる可能性もある。(IG証券)

編集後記

 立派な御託を並べても、オプション機能を用いて「ヘッジ手段」を使えない個人投資家達は『耐える以外ない』のです。アナリスト達の予測に沿うオプション料は高額隣ので、多用すればヘッジファンドであっても利益額、利益率が大きく低下します。
 結局、今回のように事前予測・見込みが出揃えば、既に進むべき道筋が決まってしまっているので、いくらあがいても無駄なのです。