VALE株 ADR(ヴァーレ社)の決算報告要旨...

 2025/02/20、ブラジルの資源大手のVALEが決算報告と今後の業績見通しを公表しましたので、要旨を羅列します。VALE株は、MYポートフォリオ内で基幹銘柄の1つです。株価低迷時、積極的に拾い(買い入れ)ましたから...。

ヴァーレ社(VALE株)の概要

 ヴァーレ社はの主力商品は鉄鉱石であり、鉄鉱石の生産・販売のシェアは35%で世界一です。ヴァーレ社とリオ・ティント社とBHPグループを【鉄鉱石3大メジャー】と称し、世界の鉄鉱石輸出の約80%を占めています。鉄鉱石を以外で採掘しているのは、ニッケル(世界第2位 )、ボーキサイト、銅、金、マンガン、炭酸カリウムなどです。

報告内容の要旨

  1. 鉄鉱石生産量は3億2,800万トン、2018年以来の最高水準となりました。
  2. 鉄鉱石の現金コストは第4四半期はトン当たり18.8ドル、これは2022年以来の低水準となりました。
  3. EBITDAについて、2024年第4四半期の業績は41億ドルを超えて、前四半期比で9%増加となりました。
  4. 鉄鉱石のオールインコストに関して、第4四半期はトン当たり49.5ドルで、これは前年同期比で5%以上の減少となりました。
  5. 銅の生産に関して、2020年以降で最高の記録しています。2024年は「サロボ」が、200キロトンを牽引しました。
  6. 銅のオールインコストについて、メートルトンあたり約1,100ドルで、これは2020年第4四半期以来の低水準となりました。
  7. ニッケルのオールインコストについて、メートルトンあたり約13,900ドルで、これは2022年第1四半期以来の低水準となりました。
  8. 定期的なフリーキャッシュフローに関して、第4四半期は約8億ドルで、第3四半期より3億ドル増加しました。
  9. 2025年の設備投資ガイダンスに関して、59億ドルに削減可能となっています。
  10. 配当金と資本利息に関して、合わせて20億ドルが承認されました。これは、年率10%の利回りとなります。
  11. 自社株買いプログラムに関して、発行済み株式の最大3%に対して引き続き自社株買いが承認されました。
  12. 拡大純負債に関して、当四半期は165億ドルで安定しています。

リリースは、2025年2月20日

122億ドルの投資

 Vale S.A. (NYSE:VALE) は、鉄鉱石、鉄鉱石ペレット、ニッケル、銅を世界中で製造・販売するブラジルの鉱業会社です。ヴァーレは、ブラジル北部のカラジャス複合施設での鉄鉱石および銅採掘事業を拡大するために122億ドルを投資する予定です。

 2030年まで計画されているこの投資は、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領と彼の内閣とのイベントで正式に発表されます。カラジャスはヴァーレ社最大の鉄鉱石生産拠点であり、昨年は1億7,750万トンを生産し、これは同社の総生産量の半分以上を占めています。

設備投資は13億ドルで安定

 Vale S.A. (NYSE:VALE)の当四半期のフリーキャッシュフローは、主にEBITDAの減少と運転資本のマイナスにより、2億ドルでした。売掛金が増加し、四半期末には1,400万トンの鉄鉱石の売上が記録され、さらに2,300万トンが1トンあたり109ドルの先渡価格で計上されました。

 設備投資は13億ドルで安定し、2024年のガイダンスである65億ドルを下回っています。それにもかかわらず、同社は株主に価値を還元することに注力し、2024年9月に16億ドルの資本利息を支払いました。Valeは、12月12日に1株あたり0.0869ドルの四半期配当を最後に支払いました。投資するのに最適な配当株の1つです。

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