【続】DeepSeekショックが世界を襲い、一時は1兆ドルが吹き飛ぶ!
ChatGPTと同等な性能評価を得る…
更に、ディープシークが最新型チップを使用せずに格安でChatGPTとほぼ同等の性能を持つ生成型AIサービスをリリースしたことが伝わり、AI分野で米国ビッグテックの地位が揺らぐのではないかという懸念が強く現れました。このアプリは、米国製の高性能チップを使わないで公開されたオープンソースなのです。
ディープシークが出したAIモデル「ディープシーク-R1」は一部の性能テストでChatGPT開発会社オープンAI(Open AI)が昨年9月にリリースした推論AIモデル「o1」を上回ったという評価を受けています。
高性能チップを使わないで公開されたオープンソース
ディープシークは中国杭州に本社を置くスタートアップで、米国の半導体輸出規制の中でも高性能チップを使わないで公開されたオープンソースを活用して安価なコストでビッグテックに匹敵する性能を持つAIモデルを構築しました。
この「DeepSeek」は週末にAppleのApp StoreでOpenAIの「ChatGPT」を抜いてランキング1位となり、その反応速度や論理性の高さが注目を集めています。さらに、自然言語処理や執筆の質、推論能力も評価され、OpenAIやMeta、Googleといった米国の競合を上回るという声もあります。
既存の米ハイテク株が直撃される
過去2年間、米株式市場で強気の市場を主導してきた「AI関連主導銘柄」は直撃を受けました。特に、NVIDIAは終値でも17%の大幅となっています。DeepSeekが発表したAIモデル「DeepSeek R1」は、米国のモデルに比べて圧倒的に低コストで、かつわずか数カ月で開発され、さらに最先端のNvidiaチップを使わずに完成しています。
このため、中国が米国の技術に依存せず、どのように競争力を高めているのかが注目されています。現時点では、DeepSeekは大規模なサイバー攻撃によって新規登録が難しくなっていますが、既存ユーザーは普段通り利用できているようです。
中国製アプリが台頭すれば、「各国から規制が敷かれる」...
こうなると、米国は 大統領から「米国内で***アプリの使用禁止の措置が敷かれる」ことは確実です。しかし、投資家としては次の点に留意すべきでしょう。
- ハイテック企業は、今後数年間で「各社、数兆円の投資資金」を注ぎ込んで、世界各地でデータセンター設立を予定しています。
- 中国程度の技術革新で、一般的な半導体を用いたパソコンで「OPENAI」が動くとなると、大々的な投資不要論が噴出して、投下資金の回収はおろか、毎年の収益を伸ばしていくことが難しくなって来るのです。
- 特に、このDeepSeekは【オープンソースモデル】であり、ユーザーが自分のコンピュータで直接利用できる点が特徴です。
- DeepSeekは、「中国がAI技術の対米格差を予想以上に早く埋めつつあること」を示しています。
- 政府による「中国製アプリの利用規制が敷かれた」としても、高性能半導体不要でサーバ群を構築できるなら、この2年間ほどの考えが根底から覆ることでしょう。それほど、今回の『ディープシーク(DeepSeek)ショック』は多方面に影響を与えると思料されます。
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