ナスダック総合指数、初めて1万5000を突破...
ナスダック総合指数とS&P500種総合は、共に過去最高額を更新しました。ダウ平均も最高額に限りなく近づいてきています。では、前週の株価下落時と、取り巻く環境は何が異なるのでしょうか・・・。
- ダウ平均は、前日比30.55ドル(0.09%)高の3万5366.26ドル。
- ナスダックは、前日比77.15(0.52%)高の1万5019.80。
- S&P500種は、前日比6.70(0.15%)高の4486.23。
- 米国債10年利回りは、前日比0.042(3.34%)高の1.297%。8/25 06:30現在
- WTI原油先物は、前日比2.00ドル(3.05%)高の67.64ドル。8/25 06:30現在
デルタ株蔓延に対する投資家の馴れ
ワンフレーズで言うと「デルタ株蔓延に対する投資家の馴れに依るもの」です。死者数や重症者数がそれほどでもないこと、次々と対処薬や新ワクチンの話題も出始めて来ていること。よって、我先にと買い込みし出したことが主因です。業者間では出遅れが致命的ですから。では、株価上昇の副因としては、「原油価格の戻し」と「長期金利の上昇」が考えられます。
誰しもが下がり過ぎたと思うに程に原油先物価格は下げ続けましたし、テーパリングが早まると囃し立てる割には債券価格が上が(買い優勢、金利低下)っていました。
27日開催、金融政策を討議するジャクソンホール会議
パウエルFRB議長の講演が予定されています。テーパリング(量的緩和の縮小)についての言及に関心が高まっています。議長は早期テーパリング派なので、これに言及すると、再び米国株は大きく調整して株価は下落します。
もし言及がなければ、FRBは対話不足の誹りを免れません。つまり、十中八九、言及するというのが是となっているのです。デキレースに近い感じです。
株価が下落すると、早期テーパリング派が劣勢となり、延期派が勢いづいて3大株価指数が安定、上値を追い始める...。過去、このような展開が続いているので、ここを通過すると、更なる上値追いが見られそうです。
今回、アフガン情勢がバイデン政権に逆風となって来て、インフラ法案成立と絡めて株式市場の中長期低迷をバイデン民主党は必ずや避けるものと思っています。でないと、次期中間選挙がかなりやばいものとなりそうです。
ポートフォリオ時価等
株式評価総額は前週から大きく反発して、過去最高額を更新する930,427.63ドル(円貨換算額 102,049,302円)、株式評価損益額は前週末から13,368.88ドル増の過去最高額となる164,508.00ドル、先週の木曜日からは概ね2万ドル増加するほど、ここ数日間、快調に飛ばしています。
牽引は『原油銘柄とGAFAM』ですが、株価上昇銘柄が数多く現れ、ポートフォリオ全体を底上げしました。なお、ETF構成比率は90.16%と最高値を更新、まだまだ、引き上げていきます^^。
本日の取り引き
「XLP 生活必需品セレクトセクターSPDRファンド」20株を買い増ししました。今日のようなハイテク系銘柄、原油株を含む景気敏感銘柄の株価が上昇すると、生活必需品セクターが売られる展開が現れます。何も、業績が悪化したわけではなく『セット売買』的な動きです。
ポートフォリオ構成比率的にXLP株数をもう少し引き上げる必要があるので、この機会に20株を追加購入しました。なお、購入資金はエクソンモービル株の売却で捻出しています。
簿外管理と枠外管理
初期投資資金のプラス転換への戻りが顕著です。特に、アクティブETF群を収納している『枠外管理』が一気に戻しています。ただ、不動産リートの回復がイマイチで、気になるところです。
気になる時事記事
中国ADRが軒並み急騰 アークが買い直し、規制法案成立も好感
アリババを含む中国株ADRの価格が急上昇となりました。売り方、買い方のいずれも、この辺で一息入れて利益確定を行っておきたかったのでしよう。
しかし、中国ハイテク企業が中国政府から受けている優遇税制の行方が不透明です。元々、中国当局は企業収益を増加させて株主に利益還元することを望んでいないので、不確実性の高い中国企業に投資を行ってはいけません。
まして、中国は『利益は中国人民のもの』がホンネと建前なので、あの手この手で必ず企業からマネーを掠め取り、自分たちの懐にも入れます。
・・・中国政府が20日に個人情報保護法を成立させ、データ統制の法的枠組みが整った。ネット企業への規制強化の不透明感が薄れたことも中国銘柄への見直し買いにつながったようだ。香港市場に上場するテンセントが24日にかけて連日で自社株買いを発表したことも材料視されている。・・・
成長株投資で知られる米アーク・インベストメント・マネジメントがJDを買ったと伝わった。これを受け、7月以降急落していた中国銘柄に買いが波及した。・・・(日経新聞 2021年8月25日 2:16)
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