『年内の残り期間に約5千億ドル(約73兆円)が流入する』と、JPモルガンが咆える...
どえらい米国株式に対する見込み記事を見つけました。次に引用しながら解説します。
米国株式は、何もしなければ「更に高騰」する
2025年7月9日付、JPモルガン(JPMorgan)在籍のアナリスト予測によれば、「年内の残りの期間に約5000億ドル(約73兆1200億円)が株式市場に流入する可能性が高い」と述べています。その資金の大半は、個人トレーダーからのものであるという。
- JPモルガンのストラテジストは、個人投資家が2025年後半の株式市場の盛り上がりをリードすると予測している。
- 2025年前半も個人投資家は積極的に株を買い進めており、JPモルガンはその動きが続いて、市場をリードすると見ている。
- バンダ・リサーチによると、個人投資家は2025年、コロナ禍の頃よりもさらに積極的に株を購入しているという。
留意点は、とにかくトランプ政権が【何も細工をしなければ】の条件付きです。
個人投資家の強い買い意欲は健在...
株式や上場投資信託(ETF)への資金の流れを追跡したバンダ・リサーチ(Vanda Research)の調査によると、個人投資家は、2025年前半にこれまでにないほどの強い買い意欲を示したという。「個人投資家が主導する形で年内に約5000億ドル(約73兆1200億円)の株式購入が発生すると見込んでいる。その規模であれば、2025年末にかけ、株価をさらに5〜10%押し上げるだけの力が生まれる」とアナリストたちは、同日のリサーチノートに記している。
ドル建てMMF資金から、米国株へ資金が向かう...
JPモルガンの推計によると、個人トレーダーは2025年に株式を2700億ドル(約39兆4600億円)相当を購入してきている。特に、2025年度の最初4カ月間には、投資家による資産の買いが非常に活発なペースで進んだとしている。JPモルガンは、2025年の個人による株式購入が合計で6300億ドル(約92兆1300億円)に達するという自社の2024年12月時点の予測に基づき、2025年後半にはさらに3600億ドル(約52兆6500億円)の個人投資家による株式購入があると見込んでいる。
米国株バブルが、個人投資家主体で行われている...
これによると、2024年12月にJPモルガンは、米国在住の個人投資家は年間6300億ドル(前年度末見込み)の米国株式を購入する見込みであると推測していました。既に、2700億ドルを費やしているので、残りは3600億ドル...。
う~ん、計算が合わないですが、プロでさえも今回の米国株の急上昇に対する【理由付が定かでない】ところが【米国株バブル】の証なのです(笑)。
バルブは、理由付けではなく『いつ弾けるのか?』です...
過去のバブルは、時間の経過と共に弾けて消えてしまい、宴は閑散となり終了します。何故、弾けるのかを簡単に申し上げると、次のとおりです。
- 投資家は、借入金で元金の数倍以上の資金を市場に投下して買い進めている。
- 借入金は、期限のある返済すべきマネーなので、いずれ『買いから売り』に転換しなければいけない。
- このため「買い」で引き上げられた相場は、「売り」で引き下げられてしまう(バブル崩壊)。
- これを避けるには、自分が座っていた席に誰かを座らせなければならない。言い換えと、同等の資金力を持つ「出遅れた投資家を引っ張り込む」ことが必要となる。
- 但し、現預金をベースとした個人投資家の「現物株買い」が主力であれば、「返済売りが差し迫っていない」ので、急なバブル崩壊は起こらない。
- 思いの外、バブル景気が長く続く可能性がある。これには、適時バブルの主役が入れ替わる必要があるが…^^。
- 今、バブル相場の準主役は「個人投資家」。彼ら彼女らの手持ち資金は豊富です。
- 毎期、米国債の支払い利息だけでも、莫大な資金が個人投資家へ流れて込んでいます。
「個人投資家が主導する形で、年内に約5000億ドル(約73兆1200億円)の株式購入が発生すると見込んでいる。その規模であれば、2025年末にかけ、株価をさらに5〜10%押し上げるだけの力が生まれる」と、アナリストたちは同日のリサーチノートに記している。Part2へ続く...